エアガン

2023/09/17

徹底検証!! サイレンサーはどこまで音を消せる?【初心者向け】

 

徹底検証!! サイレンサーの実力!!

 

 スナイパーライフル用カスタムパーツの中でも、とりわけサイレンサー(サプレッサー)は人気が高い。だが、その仕組みをご存知でない方もいるのではないだろうか。今回はサイレンサーの構造や消音効果の一例として、定評のあるライラクスの「MODE-2 サプレッサーシリーズ」を用いてその実力をレポートしよう。

 

サイレンサーの解説についてはこちら

 

※このレポートは月刊アームズマガジン2018年2月号に掲載されたものを再編集したものです。検証データは当時のものになっております。

 


 

東京マルイ
ボルトアクションエアライフル

VSR-10プロスナイパーGスペック

 

 

 

DATA

  • 全長:950mm(サイレンサー装着時1,135mm)
  • 重量:2,090g(サイレンサー含む)
  • 装弾数:30発
  • 価格:¥28,380
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

 

 最初に、今回テストに使用した東京マルイ「エアコッキングガンVSR-10 プロスナイパーGスペック」のテスト結果をご紹介しよう。この数値を参考にどれくらい消音効果があったか確かめていただきたい。

 

  • 「エアコッキングガンVSR-10 プロスナイパーGスペック」
    サイレンサーなし

 

 

  • 「エアコッキングガンVSR-10 プロスナイパーGスペック」
    純性サイレンサー付き

 

 
ライラクス

MODE-2 サプレッサーシリーズ

 

  • ファットサプレッサー70

 

 

 

 ファットサプレッサーシリーズの中でもっともコンパクトな70mm。サブマシンガンやマイクロカービンに適したサイズだ。全長が短いため消音効果があるかどうか疑問だったが、平均79.07dbとサイレンサー非装着時よりも約3dbほど下がり、しっかり消音効果が確認できた。

 

 


 

  • スリムサプレッサー70

 

 

 

 直径23mm、全長70mmのスリムサプレッサー70。ファットサプレッサー70よりもさらにスリムでコンパクト、軽量なので電動ハンドガンなどに最適なサイズ。今回集めたサプレッサーの中でもっとも小さいが、それでも平均80.4dbとわずかだが消音効果が現れている。

 

 


 

  • ファットサプレッサー100

 

 

 

 サブマシンガンや10.5インチのショートバレル系M4カービンにちょうどいい全長100mmのファットサプレッサー。30mmの長さの違いがどのような結果をもたらすか。結果は平均79.1dbとファットサプレッサー70とほとんど変わらない数値だった。

 

 


 

  • スリムサプレッサー100

 

 

 

 電動ハンドガンやVz61スコーピオンのようなサブマシンガンに適したスリムサプレッサー100。結果は79.83dbとスリムサプレッサー70よりも消音効果が出ている。スリムサプレッサーのような細いサイレンサーの場合、長いほうが消音効果が出るのだろうか。

 

 


 

  • ファットサプレッサー150

 

 

 

 サイレンサーの平均的な長さである150mmのファットサプレッサー150。ライフルからハンドガンまでオールマイティに使える。結果は77.03dbとファットサプレッサー70よりも2dbほど下がり、明らかに消音効果が出始めている。やはり長いほうが消音効果があるのだろうか。

 

 


 

  • スリムサプレッサー150

 

 

 

 150mmだとかなりスリムに感じるスリムサプレッサー150。全体のバランスから考えると電動ハンドガンに適している。結果は78.53dbとファットサプレッサー150よりも数値は高く、効果は漸次的だが、スリムサプレッサー100よりは消音効果が現れている。
 

 

 

  • ファットサプレッサー200

 

 

 

 スナイパーライフルやアサルトライフルなどに適したファットサプレッサー200。このくらいの長さになると、銃に装着した時のバランスも考慮したい。結果はファットサプレッサー150よりもさらに下がって平均76.4db。耳で聞いても効果が明確に感じられるようになる。

 


 

  • スリムサプレッサー200

 

 

 

 よりスリムな印象が強くなり、装着する銃とのバランスを考慮する必要が出始めるスリムサプレッサー200。結果は平均78.53dbとスリムサプレッサー150とほぼ同値だった。スリムサプレッサーの場合は、ファットサプレッサーに比べて長さごとに違いが出にくいのだろうか。

 


 

  • ファットサプレッサー250

 

 

 

 全長250mmのファットサプレッサー250は見た目にもインパクトがあり、まさに大型サイズのサイレンサーだ。結果は平均76.33dbとファットサプレッサー200とそれほど大差ない数値だった。しかし、純正サイレンサーよりも低い数値が出ており、消音効果は現れている。

 


 

  • スリムサプレッサー250

 

 

 スリムサプレッサー250は銃とのマッチングが限定されてくる。結果は77.63dbとスリムサプレッサー200よりも約1db下がった。しかし、ファットサプレッサー250と比べて音量が約1db高く、直径による消音効果の違いが現れているのかもしれない。

 


 

  • ナイツサプレッサーリアル
    (ダブルフラットグレード)

 

 

 

 今回集めたライラクスのMODE-2サプレッサーの中で唯一ダブルフラットグレード仕様のナイツサプレッサーリアル。全長は192mmとフラットグレードの200タイプに相当する。結果は平均75.13dbと消音効果は明白。もっともいい数値は74.5dbを記録しており、消音効果が高い。

 


 

  • ノイズリミッター
    (VSR-10 Gスペック純正サイレンサーに組込)

 

 

 

 先に紹介したナイツサプレッサーの内部消音材を1セットにしたノイズリミッター。長さは200mm相当となっている。今回シビアな結果を求めるために、あえて純正サイレンサーに組み込んでみたところ、なんと平均74.13db、最低で74dbというもっとも低い数値を叩き出した。

 

 


 

 ここまでで、サイレンサーの種類でさまざまな結果が出た。長さ、太さ、素材で消音効果が異なることがお分かりいただけたと思う。ぜひ、サイレンサーを活用する際の参考にしていただければ幸いだ。

 

TEXT:毛野ブースカ

撮影協力:フォリッジグリーンときがわ

 

この記事は月刊アームズマガジン2018年2月号を再編集したものです。

 


 

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