エアガン

2023/08/05

ベトナム戦争で活躍したグレネードランチャーを再現「キングアームズ M79 グレネードランチャー」

 

“USMCトイガン”をピックアップ

 

 独立した軍隊であるアメリカ海兵隊U.S.MARINE.CORPS.(USMC)は、任務の特性上アメリカ陸軍が制式採用した銃器を中心に独自に採用している銃器もある。それらアメリカ海兵隊を支えてきた銃器たち、いわゆる“USMCウェポン”はトイガンでも多数再現されている。ここでは月刊アームズマガジン2023年8月号と2023年9月号のアメリカ海兵隊特集と連動し、米海兵隊の銃器を再現した“USMCトイガン”をピックアップしていく。今回は「キングアームズ M79 グレネードランチャー」を紹介しよう。

 

 

 

過酷なジャングル戦で効果を発揮した小火器

 

 四方をジャングルの植物に覆われ、極端に見通しの悪いベトナムでは敵、味方ともに接近に気が付かず出会い頭の近距離戦が頻繁に発生した。交戦距離が30mに満たない戦闘が多く発生する環境では面制圧として40mmグレネードランチャーの榴弾が効果的であり、マズルフラッシュが見える茂みにとりあえず撃ち込んでみるといった戦法がアメリカ軍では多用された。

 

キングアームズ M79 グレネードランチャー

 

 M79グレネードランチャーは迫撃砲や手榴弾よりも少ない訓練時間で使用できるという利便性もあり、新兵が多く投入されたベトナム戦争では重宝された武器であった。M79は銃身とシングルショット式の撃発機構のみで構成されるシンプルな作りとなっており、整備性も良く信頼性が高い。高温多湿というベトナムの過酷な環境下でも確実に作動することから陸軍や海兵隊といった多くの部隊で運用された実績を持っている。

 

キングアームズ M79 グレネードランチャー
サイドスイング式のロッキングレバーを解除すればバレルがブレイクオープンする中折れ式。トイガンではここに40mmグレネードカートリッジを装填する

 

キングアームズ「M79グレネードランチャー&ショート」製品レビュー
トリガーを引くことでテコの原理でカートのバルブを押す仕組みになっている。トリガーガードは左右どちらにもスイングするので厚手の手袋をしていても操作が可能

 

キングアームズ「M79グレネードランチャー&ショート」製品レビュー
アウターバレルはライフリングも再現されている。フロントサイトは頑丈なものが装備されているがショートモデルはサイトの類はオミットされている

 

キングアームズ「M79グレネードランチャー&ショート」製品レビュー
ストックにはラバーパッドが装備されているので滑り止め効果は高い

 

キングアームズ「M79グレネードランチャー&ショート」製品レビュー
40mmグレネード弾をイメージした金属製ランチャーカートリッジ。72発が同時に発射できる

 

 キングアームズ製M79はそういったグレネードランチャーとしての要素を事細かに再現しており、40発から200発程度BB弾を装填できるガスグレネードを発射できる。金属製の銃身にカートを滑り込ませ、中折れ式の銃身を閉じる感触は病みつきになること間違いなしだ。

 

キングアームズ M79 グレネードランチャー

 


 

キングアームズ
M79 グレネードランチャー

 

DATA

  • 全長:720mm
  • 重量:2,000g
  • 装弾数:1発
  • 価格:¥58,300
  • お問い合わせ先:UFC

 

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年8月号に掲載されたものです。

 

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