エアガン

2023/07/29

第二次世界大戦のアメリカ軍を象徴するサブマシンガン「東京マルイ トンプソンM1A1」

 

“USMCトイガン”をピックアップ

 

 独立した軍隊であるアメリカ海兵隊U.S.MARINE.CORPS.(USMC)は、任務の特性上アメリカ陸軍が制式採用した銃器を中心に独自に採用している銃器もある。それらアメリカ海兵隊を支えてきた銃器たち、いわゆる“USMCウェポン”はトイガンでも多数再現されている。ここでは月刊アームズマガジン2023年8月号と2023年9月号のアメリカ海兵隊特集と連動し、米海兵隊の銃器を再現した“USMCトイガン”をピックアップしていく。今回は「東京マルイ トンプソンM1A1」を紹介しよう。

 

 

 

徹底した省力化で優れた軍用サブマシンガンに

 

東京マルイ トンプソンM1A1

 

 第二次世界大戦中に開発されアメリカ軍に制式採用されたM1A1。アメリカ禁酒法時代のアイコンともいえるM1928(通称・シカゴタイプライター、トミーガン)をベースとし、ブリッシュロックを廃したシンプルなオープンボルト方式のサブマシンガンだ。採用に当たっては生産の省力化を図るため、バレルはコンペンセイターや冷却用フィンを廃止し、ボルトハンドルはレシーバー右側に移設、リアサイトを固定化することでコストを削減。第二次世界大戦中の銃火器の火力を補っていた。

 

Photo by DOD
太平洋戦争の沖縄戦で、海兵隊隊員がトンプソンM1マシンガンを射撃している様子。ちなみにこの写真のマシンガンはM1A1の改良前のM1モデルだ


 東京マルイは電動ガンとして初めてこのM1A1を再現。クラシカルなスタイルを再現するために無可動実銃から採寸と検証を繰り返し、黒染め仕上げのダイキャスト製アッパーレシーバーとアウターバレルを導入。それまでの同社の電動ガンとは一線を画すリアルな質感・重量感に加えて高い剛性が確保されている。

 

東京マルイ トンプソンM1A1
M1928の特徴であるカッツコンペンセイターが廃されたM1A1のマズルフェイス。ダイキャスト製アウターバレルにはライフリングが再現されている。フロントサイトもダイキャスト製だ

 

東京マルイ トンプソンM1A1
黒染め仕上げのダイキャスト製レシーバー。実銃の無骨な雰囲気が巧みに醸し出されている

 

東京マルイ トンプソンM1A1
ボルトハンドルはM1928がレシーバー上方なのに対してM1A1はレシーバー右側に設けられている。レシーバー右側のピボットプレートもリアルに再現されている

 

東京マルイ トンプソンM1A1
エジェクションポートにはダミーボルトと可変ホップアップ調整用ダイヤルが露出している。マガジンを外して下面からもホップアップは調整できる

 

東京マルイ トンプソンM1A1
シンプルなストレートタイプのマガジン。装弾数は60発。アウターケースは実銃と同じスチールプレス製。別売の連射マガジンの装弾数は420発となっている

 

 M1A1は戦場の雨や汚泥の中でも機能する信頼性から陸軍や海兵隊の兵士から愛用された。第二次世界大戦では最も活躍したサブマシンガンと言えるだろう。

 

東京マルイ トンプソンM1A1

 


 

東京マルイ
トンプソンM1A1

 

DATA

  • 全長:803mm
  • 重量:3,410g
  • 装弾数:60発
  • 価格:¥39,380
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年8月号に掲載されたものです。

 

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