廃校でサバゲー!? 横須賀市廃校ファスガンイベント取材レポート!

 

 

 神奈川県横須賀市にて、サバゲーマーのぼんじり氏主催によるファスガン兼撮影会イベント「横須賀廃校撮影会」「横須賀 廃校ファスガンイベントが同時開催された。
 今回もドレスコードや世界観は特に指定されておらず、参加者は各々好きな装備や衣装を身にまとい両イベントに参加した。今回はその模様をお伝えしよう。

 

開催日:2023年6月25日(日)
開催場所:横須賀市鴨居の廃校(旧上の台中学校)

主催:ぼんじり (Twitter)

 

横須賀市 鴨居廃校


 この「横須賀廃校」を利用したイベントの実現にあたっては、横須賀市所有の廃墟や使用されていない施設の有効利用というテーマが発端となった。
 サバゲーマーであるぼんじり氏と市議会協力のもと、サバゲー/ファスガン(対戦可能な光線銃)/撮影会の3つの案で検討を重ねた結果、サバゲーでは建築物の破損や落ちたBB弾による景観の悪化が想定されるなど施設保全の観点から難しかったため、ファスガンを使用したイベント、そして前回と同じ撮影会が開催された。


 ガンアクションのシチュエーションとしても似合う廃墟での撮影会。早速イベントのロケーションと様子をご紹介しよう。

 

▼以前の記事はこちら▼

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~ロケーション~

 

今回も会場となった横須賀市の鴨居廃校

 

廃校は上の階に行くと浦賀水道を一望できる

 

港町、海、積乱雲と夏らしさに恵まれた景色だ

 

 

 

主戦場となる校舎内。参加者たちは柱の影をうまく利用しながら戦っていた

 


 

~イベント風景~

 

 今回行なわれたファスガンイベントは時期が夏場であったり、ファスガン初参加の方が多かったためか、軽装の参加者が比較的多く見られた。暑い夏場でも軽装でサバゲーを行なえたり、ゴーグルの曇りを気にせずに済むのはファスガンを含む赤外線サバゲーのメリットだ。

 

ゲーム前、チーム分けやルール・ファスガンの説明が行なわれている場面だ

 

被弾しHPがなくなるとこのように赤く光り音声が鳴る。被弾判定がわかりやすいシステムだ

 

 ファスガンはHP(体力)を設定することができるのも大きな特徴の1つだ。今回のルールでは初心者の方は15ポイント、経験者の方は6ポイントとHPを設定してゲームが行なわれた。

 初心者の方のほうがHPが多く被弾による痛みもないためか、果敢に前線や突撃を行ない、普段のサバゲーとは異なり、かなりアクティブな戦闘が繰り広げられていた。

 

射程距離を活かし、教室から反対校舎や中庭を狙う参加者もよく見られた

 

 ファスガンの射程は長く、気候条件によって変化するが約100mの射撃も可能。エアガンを用いたサバゲーよりも遠距離からの射撃が行なえる。

 また、BB弾にも跳弾はあるがファスガンの跳弾はガラスや鏡、白い壁といった所で反射し目に見えないため、どこから狙撃されたか分からないこともある。こういったところで目に見えない緊張感があった。

 

ファスガンの裏側では校内で撮影会で開催。撮影会参加者の方々がこのように撮影のために校内を歩いていると……?

 

突如現れたファスガンの参加者たちが銃撃戦を開始。目の前で起きた銃撃戦を、撮影会参加者たちは興味深く眺めていた。赤外線を使用しているので、BB弾を撃ち出すエアガンを用いたサバゲーのように眼球や歯などを保護する必要がないのもメリットだ

 

 BB弾が飛ばないということもあり、「ブラインドファイア」や「腰撃ち」といった射撃も今回のルールでは許されていた。こういった安全性の高いシステムがあるからこそ自由な射撃ができるのは新しいサバゲーの姿ならではだろう。

 

こちらのプレイヤーは盾を持ちながら数人を相手にしていた。こういった戦い方が許されるのも新鮮で面白い

 

盾を持ちながら前進しヒットを取ったところだ

 

ブラインドファイアが許されていたのでこのような射撃をしている人も。今回のイベントで恐らく一番奇抜な装備を身に着けていた参加者だ

 

サーマルスコープを使用し、ヘルメット吊り下げ式にマウントしたスマホにその画像情報を共有。遮蔽物から銃だけを出し射撃をするという、将来型歩兵のような戦い方をしているプレイヤーも
 

 

教室のない長い渡り廊下にはこのように簡易的な障害物(サンシェードを利用)が設置されている

 

教室側はこういった遮蔽がなく、各々で教室や柱を上手く利用して優位なポジションをとっていた

 

 今回のファスガンでは一部の更衣室や行き止まりとなっている4階、立ち入り禁止区域を除いてすべての場所が戦闘区域となっていた。そのため、参加者の車がある中庭や運営のいた昇降口などでも急に戦闘が始まることも少なくない。

 

目の前には参加者の車が駐車されている中庭。ここを渡ることで反対校舎へと迅速に展開できる。しかし敵がどこで狙っているか分からない。注意深く行動すべき場面だ

 

要人役としてファスガンのレンタルサービスを行なうショップ「ファーストスナイパー」のオーナーがゲームに参加していた。これは盾を持たされ校舎外へ連れ出されてきた瞬間だ

 

 参加者の装備は前述したとおり学校というロケーションなのもあり軍装は少なく、銃だけの身軽なスタイルやPMCといった民間装備、スーツといった様々なスタイルが見受けられた。少しだけ紹介しよう。

 

こちらの参加者の方々は身軽なスタイル。学校というロケーションはやはり軍装よりもこういったカジュアルよりなほうが似合う

 

学校を襲撃したテロリストを再現した​​​​​​かのようなマフィアスタイルの参加者

 

こちらは世紀末のようなスタイルだ。装備だけではなく筋肉やタトゥーシールも雰囲気を出すのに一役買っている。持っている銃もAIMSであり、こだわりを感じさせる

 

 学校というロケーションから想像できるとおり、長い廊下や4つしかない階段での戦闘が多く発生する。この2カ所をどのように攻略し防衛するかが今回のフィールドでの勝敗を左右した。

 

階段では頻繁に戦闘が発生していた。この参加者は階段の手すりや壁を上手く利用して戦っていた

 

階段を下りるのも一苦労。このグループは4人で役割分担し、慎重に階段を下っていた。
写真の参加者の持つエアガンはLMGということもありゲームで唯一、1つのマガジンで50発発射でき、高い制圧力を誇っていた

 

この参加者は前方を進むチームメンバーを後方でサポートし、2人で息の合った動きをしていた。ナイスチームワークだ

 

上記写真の参加者とともに後衛で警戒を行なっていたもう1人。BCMのハンドガードにハイドラマウントと近年の流行りを多く取り込んだエアガンだ

 


 

~次回開催~

 

 今回と同じ廃校を利用したイベントは11月にまた撮影会とファスガンが行なわれる予定だ。今回ファスガンがすぐに埋まってしまい参加できなかった方や、記事やSNSでの写真を見て気になった方はぜひとも次回は参加してみてはいかがだろうか?

 


 

 以前とは打って変わり今回は撮影会に加えてファスガンも実施され、以前の撮影会のみとはまた違った雰囲気でイベントは終了した。今回のイベントの盛況さを踏まえて今後もしかしたら横須賀市でもっと別の場所でのファスガンなども行なわれるかもしれない。
 今後もこのような廃墟を利用したイベントを実施していく予定とのこと。興味がある方はぜひ参加してみてはいかがだろうか?

 

TEXT:出雲

SpecialThanks:参加者の皆様

 


 

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