2023/02/28
画期的・意欲的な機能を搭載「C.A.T. Versatile-10 & Versatile-8 AR電動ガン」
次々と革新的な製品を生み出すC.A.T.の最新作
機械式かつ可変プリコック機能を実現した「メカニカル・アジャスタブル・プリコック(MAP)」セクターギア(意匠登録第1703690号)を搭載したC.A.T.のレジェンド&エクスプローラーシリーズは、ダイレクト感のあるトリガーフィーリングと安定した実射性能、使い勝手の良さから多くのユーザーから支持を集めている。そんなC.A.T.の最新作がVersatile(ヴァーサテイル)である。カービンレングスの10ARとショートレングスの8ARがラインアップされている。
マガジンハウジングが交換できる革新的な機能「MMS」を初実装!
このモデルの最大の特徴は、マガジンハウジング部分が着脱・交換できる「MMS(マルチ・マガジンシステム)」を搭載していることだ。オプションとして用意される各種アタッチメントに組み替えることで自在にスタイルチェンジできる。実銃ではマガジンハウジング内にアタッチメントを装着してサブマシンガン用マガジンを使えるようにしたコルト9mm SMGや、コルトモジュラーカービンのようにアッパーレシーバーに5.56mm×45弾用マガジンが使用できるアダプターが付属しているものは存在したが、マガジンハウジングそのものを交換できるシステムを搭載したのはC.A.T.のヴァーサテイルが史上初めてであり、もちろんエアガンでも初めてのことである。
着脱方法はトリガーガード下面にあるロックボタンとマガジンキャッチを押し込んでマガジンハウジングをスライドさせるだけ。工具は一切使わずにできる。通常のスタンダード電動ガンM4マガジンに対応したマガジンハウジングの他に、AKマガジン用(D-DAY&LCTエアソフト製マガジンに準拠)、9mm/PCCマガジン用(グロックスタイルのC.A.T.独自規格に準拠)がオプションとして予定されているとのこと。
軽量・高剛性に優れたGFRP素材を採用
MMS以外に注目なのが、アッパー/ロアレシーバーの素材に実銃グレードのPA66/GF30というガラス繊維強化樹脂(GFRP)が使われていることだ。軽量さに加えて高い剛性・耐久性を有しており、手にした時に捩れたりせず、ギシギシ&ミシミシ感も一切ない。素材だけではなくエジェクションポートカバーやフォワードアシストノブ、ケースディフレクターの廃止、ミニマムなチャージングハンドルなど、デザインも凝っている。コントロールレバー類はすべてアンビタイプとなっており、操作性も申し分ない。
もちろんC.A.T.製電動ガンの特徴であるMAPセクターギア、リアルテイクダウンギミック、高い命中精度を生み出すロータリー式の可変ホップアップシステム、国産カスタムモーター「INAZUMA」、軽量でスタイリッシュなM-LOKハンドガード、折り畳み式バッファーチューブ、バットプレートが交換可能なMPS(マルチ・パーパス・システム)ストックが継承されている。
今後のMMSのバリエーション展開も楽しみな1挺!
実射してみると、軽量ながら剛性感がしっかり確保され、さらにレジェンド&エクスプローラーに比べて前後バランスが向上しており、構えた時の安定感・リジット感は樹脂製アッパー/ロアレシーバーを使った電動ガンとは思えない。MAPセクターギアが生み出すトリガーフィーリング、高い命中精度はそのまま。各部の操作性も良好で、マガジンハウジングのガタツキはなく、マガジンもしっかり装填される。今回は標準のM4用マガジンハウジングだけだったが、AK系や9mm/PCC系を早く試してみたい。
画期的・意欲的なC.A.T.の最新作ヴァーサテイル。電動ガンの新たな可能性、楽しみ方が広がることは間違いない。マガジンハウジングのバリエーションを含めて今後の展開が非常に楽しみだ。
C.A.T.
Versatile-10 & Versatile-8 AR電動ガン
DATA
Versatile-10 AR電動ガン
- 全長:720mm~810mm(ストック伸長時)/530mm(ストック折り畳み時)
- 重量:2,050g
- 装弾数:130発
- 価格:¥37,400
Versatile-8 AR電動ガン
- 全長:650mm~740mm(ストック伸長時)/455mm(ストック折り畳み時)
- 重量:2,000g
- 装弾数:130発
- 価格:¥36,300
- お問い合わせ先:AIRSOFT97
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
撮影協力:バトルシティ
この記事は月刊アームズマガジン2023年4月号に掲載されたものです。
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