2022/06/30
発射時のタイムラグを解消する新システムを導入「C.A.T. AR-15 Legend 10"&Explorer 10" 電動ガン」
画期的方法で発射タイムラグを解消
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
通常の電動ガンは、トリガーを引いてからモーターが回転してピストンをコッキングする(後退させる)ためBB弾を発射するまでにタイムラグがわずかに生じる。セミオートの「ギュパッ」という発射音でいうところの「ギュ」の部分だ。このタイムラグを解消するためには、トリガーを引く前にピストンがコッキングされた状態(後退位置で保持された状態)いわゆる「プリコック」状態にしておくのが理想とされる。
プリコック状態を作り出すために通常はピストンを後退位置で停止させるように電子制御によって実現している。ファクトリー製の電動ガンに電子トリガーシステムが標準装備されつつあるのはそのためだ。そんな中、C.A.T.の電動ガンは電子制御ではなく機械式かつ可変プリコック機構を採用している。
電子制御に頼らない可変プリコックを実現!
C.A.T.電動ガンではAIRSOFT97の技術協力により独自開発された意匠登録出願済「メカニカル・アジャスタブル・プリコック(MAP)」セクターギアを搭載。セクターギアによってコッキングポジションをコントロールすることで安定したプリコック状態を実現している。トリガーを引くと即座にピストンが開放され、素早いセミオート連射が可能だ。さらにマイクロスイッチも搭載され、構造を大幅に変えることなくメカニカルなアプローチからセミオートのキレにこだわっている。
ラインアップはスケルトンレシーバーにM-LOKハンドガードを装着した上位モデルのLegend(8.5インチ、10インチ)と、ノーマルレシーバーにM-LOKハンドガードを装着したExplorer(8.5インチ、10インチ)の合計4機種。伸縮・折り畳み可能なMPS(マルチ・パーパス・システム)ストックを標準装備、ストレートトリガーはAIRSOFT97オリジナルのIWSトリガーをC.A.T.メカボックス用にアレンジしたものでストロークがノーマルよりもわずかに短くなっている。
画期的な機械式可変プリコックシステムを搭載したC.A.T.のAR-15シリーズ。ダイレクトなトリガーフィーリングと撃ち味は多くのユーザーを虜にするだろう。
C.A.T.
AR-15 Legend 10"&Explorer 10" 電動ガン
DATA
- 全長:720mm/810mm(ストック伸長時)
- 重量:2,250g(Legend 10")/2,300g(Explorer 10")
- 装弾数:130発
- 価格:オープン
- お問い合わせ先:AIRSOFT97
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
MODEL:かざり(Kazari)
PHOTO:須田壱
HAIR & MAKE UP:伊達美紀
この記事は月刊アームズマガジン2022年8月号 P.64~65をもとに再編集したものです。