2022/12/08
四四式騎銃がオニグルミ銃床仕様で登場「タナカ 四四式騎銃 Ver.2 Black鬼胡桃銃床仕様ガスガン」
世界初の折り畳み式銃剣を採用した四四式騎銃
三八式歩兵銃のバリエーションの中でも特に個性的なのが四四式騎銃である。三八式騎銃をベースに明治42(1909)年に開発が開始され、明治44(1911)年に制式採用された。
最大の特徴は、バレル先端に折り畳み式の刺突型銃剣(スパイクバヨネット)が装備されていることだ。白兵戦時に馬上で三八式騎銃に三十年式銃剣を装着するのは困難と判断され、銃と銃剣が一体になった小銃を構想、四四式騎銃が誕生した。ちなみにモシンナガンカービンやSKSカービン、五六式自動歩槍など折り畳み式の銃剣を装着した小銃は複数存在するが四四式騎銃はその先駆けであり、騎兵はもちろんのこと歩兵や砲兵、輜重兵、憲兵、挺進兵が使用した。
四四式騎銃も鬼胡桃銃床とブラック仕上げで登場
三八式歩兵銃、三八式騎銃に続いて四四式騎銃もブラックフィニッシュの鬼胡桃銃床仕様Ver.2ガスガンとして登場した。このシリーズの特徴のひとつであるストックに使われている鬼胡桃(オニグルミ=国産のウォールナット材)は実銃にも使われており、特徴的な「合わせ式」銃床の雰囲気が再現されている。バレルやレシーバーは重厚感漂うブラックフィニッシュ、ボルト周りはオリジナル仕上げのグレースチールフィニッシュとなっている。
もちろん四四式の特徴である折り畳み式銃剣は実銃同様に展開・折り畳み可能。銃剣はガタツキなく固定でき、展開すると三八式歩兵銃に匹敵する長さになる。三八式騎銃をベースとしているためスリングスイベルやリアサイトは同じ位置、形状となっている。
軽快かつスムーズなボルト操作はガスボルトアクションならでは。さらにVer.2仕様なのでパワフルな撃ち応えが味わえる。撃ってもよし、飾ってもよしの四四式騎銃は日本軍小銃ファンならコレクションに加えるべき1挺である。
タナカ
四四式騎銃 Ver.2 Black鬼胡桃銃床仕様ガスガン
DATA
- 全長:970mm(銃剣展開時1,300mm)
- 全高:165mm
- 全幅:95mm
- 重量:3,230g
- 装弾数:10発
- 価格:¥123,200
- お問い合わせ先:タナカ
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2023年1月号 P.96~97をもとに再編集したものです。