2022/09/29
鬼胡桃が美しい日本傑作軍用小銃を再現「タナカ 三八式歩兵銃 Ver.2 Black 鬼胡桃銃床仕様ガスガン」
世界と肩を並べた明治日本の傑作軍用小銃
第一次世界大戦から第二次世界大戦まで日本軍の主力小銃として活躍した三八式歩兵銃は、1897(明治30)年に陸軍で採用された三十年式歩兵銃をもとに南部麒次郎が中心となって改良を施し、1905(明治38)年に採用された。口径は6.5mm、軍用銃とは思えない美しい仕上げとシンプルな構造、命中精度の高さから陸軍はもとより海軍でも採用された。
同時代に登場したドイツ軍のモーゼルKar98kや旧ソ連のモシンナガンM1895/30、アメリカのスプリングフィールドM1903、イギリスのリー・エンフィールドライフルといった軍用ボルトアクションライフルと同等かそれ以上の性能を有している傑作である。
実銃同様の鬼胡桃銃床とブラック仕上げで登場
そんな日本の兵器史を語るうえで不可欠な存在である三八式歩兵銃を、タナカはガスガンとモデルガンで再現。特にガスガンはリアルなディテールに加えてガスガンならではの軽快なボルト操作が味わえることから、発売以来多くの支持を得ている。現在は仕上げとガス効率が見直されて実射性能がアップしたVer.2シリーズがラインアップされている。
今までVer.2シリーズは当時の防錆目的の青黒い鉄染めをイメージしたグレースチールフィニッシュのみで、新銃のイメージに近いブラックはリリースされていなかったが、そのガスガンVer.2シリーズにブラックモデルが登場した。
さらに今回からストックには実銃の三八式歩兵銃にも使われた木材である「鬼胡桃(オニグルミ=国産のウォールナット材)」を採用。もちろん特徴的な合わせ式の銃床も再現されている。なおボルトのみオリジナル仕上げのグレースチールフィニッシュとなっている。
手にした時の質感・重量感は実銃を彷彿とさせる。実射するとガスガンらしい軽快さと、金属製のパーツによる作動音が撃つ者の気持ちを昂らせてくれる。持ってもよし、飾ってもよし、撃ってもよしの3拍子揃った三八式歩兵銃Ver.2ガスガン。ぜひ実際に手に取って完成度の高さを体感してほしい。
タナカ
三八式歩兵銃 Ver.2 Black 鬼胡桃銃床仕様ガスガン
DATA
- 全長:1,280mm
- 全高:180mm
- 全幅:99mm
- 重量:3,080g
- 装弾数:10発
- 価格:¥107,800
- お問い合わせ先:タナカ
*写真は試作品です。実際の製品とは異なる場合があります
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2022年11月号 P.72~73をもとに再編集したものです。