2022/06/27
強烈な手応えを貴方に。旧ソ連の傑作軍用拳銃を再現「タナカ トカレフTT-33 HWモデルガン」
旧ソ連の傑作軍用拳銃が発火式モデルガンで登場
タナカはリボルバーのイメージが強いが、SIG P220/226シリーズを筆頭にオートマチックピストルタイプの発火式モデルガンなどもコンスタントにリリースしている貴重なメーカーだ。そんなタナカは今回、旧ソ連軍の制式拳銃として知られているトカレフTT-33(以下トカレフ)を発火式モデルガンとして発売する。
実銃のトカレフはトゥーラ造兵廠の銃器設計技師フョードル・トカレフによって開発されたTT-1930を量産しやすいように各部を簡素化したものである。口径は7.62mm×25、ガバメントのようなリンク式ショートリコイルシステムを採用し、部品点数をできるだけ抑えるためにマニュアルセーフティを持たず、工具なしで分解できるのが特徴だ。日本での知名度は高いものの、軍での採用期間はマカロフPMが採用される1951年までと意外と短い。そのためトカレフのコピーである中国製の54式拳銃に比べて、旧ソ連製のオリジナルモデルは希少品となっている。
モデルガンとしてのアレンジを加えつつ、特徴的な構造を見事に再現
このモデルでタナカはスライドやフレームなど主要パーツにヘビーウエイト樹脂を採用。刻印はトゥーラ造兵廠製の1939年仕様をチョイスしている。またトカレフをモデルガン化するにあたり、各所に衝撃を緩和するパーツ(リコイルバッファー、ハンマーバッファーなど)を搭載。発火性能を重視するためのアレンジを加えたことでヘビーウエイト樹脂製ながら壊れにくくなり、実銃の持つタフなキャラクターを再現することに成功した。もちろん工具を使わずにフィールドストリップできるなどの特徴は実銃同様に再現している。
撃って楽しいモデルガン! 豪快な発火音とブローバック
超ジュラルミン製のカートリッジは快音トップを採用。マガジンは耐錆性・耐食性に優れるSQP(イソナイト)処理が施されている。発火させてみると、質感のリアルさに加えてスムーズな作動と9mm口径のオートマチックピストルとは異なるキレのあるシャープな撃ち応えが楽しめる。発火式モデルガンの醍醐味が存分に味わえる1挺となっている。
タナカ
トカレフTT-33 ヘビーウエイトモデルガン
DATA
- 全長:195mm
- 全高:133mm
- 全幅:30mm
- 重量:540g
- 装弾数:8発
- 価格:¥29,480(2022年夏頃発売予定)
- お問い合わせ先:タナカ
*写真は試作品です。実際の製品とは異なる場合があります
迫力のリボルバー用「.357マグナムWキャップカートリッジ」も発売!
このたびタナカからは7mmキャップ火薬を2個使用することで迫力ある発火が体感できる同社の.357マグナム対応リボルバーモデルガン用カートリッジも発売される。こちらはウインチェスター製のジャケッテッドホローポイント弾をイメージしたツートンの弾頭と銀色のリムケースが特徴となっている。
TEXT:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2022年8月号 P.20~21をもとに再編集したものです。