2022/10/27
三八式のカービン銃タイプを高級感あるエアガンに「タナカ 三八式騎銃 Ver.2 Black鬼胡桃銃床仕様ガスガン」
歩兵銃に続いて騎銃も鬼胡桃銃床とブラック仕上げで登場
軍用ボルトアクションライフルには取り回しをよくするためにバレルとフォアエンドを短縮化して全長を短くしたモデル、いわゆるカービン銃がラインアップされている。たとえばKar98kはk=クルツ(kurz)という名称のとおりGew98を短くしたモデルだし、モシンナガンM1891/30(M1907)やリー・エンフィールドNo.4 Mk1(No.5 Mk1、通称ジャングルカービン)にもショートバージョンが存在する。
そしてもちろん日本軍が誇る三八式歩兵銃にも、騎乗部隊向けに開発された三八式騎銃がある。その名のとおりまさにカービン(=騎兵)銃である。
バレルとフォアエンドを短くして、射程距離も短くなったことから小ぶりな照尺が付いたリアサイトに換装され、馬上時に背負いやすいように前後のスリングスイベル(負環)が左側に移設されている。全長が1,200mm近くある三八式歩兵銃に比べて軽くて取り回しやすいことから騎乗部隊だけではなく砲兵部隊、輜重兵部隊、空挺部隊などで使われた。
歩兵銃で好評のブラックフィニッシュ&鬼胡桃銃床を騎銃にも採用
タナカは三八式歩兵銃とそのバリエーションをガスガン、モデルガンで再現しており、以前紹介した三八式歩兵銃に続き、騎銃もまたブラックフィニッシュ&鬼胡桃銃床仕様のVer.2ガスガンとして登場する。
ストックに使われている鬼胡桃(オニグルミ=国産のウォールナット材)は実銃にも使われており、特徴的な「合わせ式」銃床の外観が再現されている。バレルやレシーバーはブラックフィニッシュ、ボルト周りはオリジナル仕上げのグレースチールフィニッシュが施されている。騎銃の特徴であるリアサイトが再現され、スリングスイベルは背負いやすいように左側に移設されている。
ガスガンならではの軽快なボルトアクションも楽しめる!
ガスガンなので実銃同様にボルトストップを起こすとボルトが簡単に着脱でき、ボルトを操作した時の金属の共鳴音が射手の気分を高める。さらにVer.2仕様なので撃ち応えも良好。三八式歩兵銃と持ち比べてみると明らかに軽くて取り回しやすくなっており、機動力が求められる部隊で重用されたのも納得がいく。
ストックに使われている鬼胡桃の質感や色合いも素晴らしく、ブラックフィニッシュの金属製パーツとのコンビネーションも申し分ない。三八式歩兵銃と同様、買っておいて損はないはずだ。
タナカ
三八式騎銃 Ver.2 Black鬼胡桃銃床仕様ガスガン
DATA
- 全長:990mm
- 全高:180mm
- 全幅:90mm
- 重量:2,795g
- 装弾数:10発
- 価格:¥107,800
- お問い合わせ先:タナカ
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2022年12月号 P.104~105をもとに再編集したものです。