2022/11/07
特殊部隊の経験が活かされたタクティカルアイテム「GBRS GROUP」製品
アメリカ軍最強の特殊部隊出身が集う
タクティカルエンタープライズ
GBRS Group(以下GBRS)は、2019年に創設された退役軍人によるタクティカルトレーニングおよびブランドコンサルティング会社であり、SNSなどを通じて注目を集めている。今回はその装備の魅力をご紹介しよう。
GBRS GROUPとは?
GBRSは、軍や法執行機関のスタッフに最先端の戦闘技術を指導するだけでなく、銃器、戦術機器、エンターテイメント業界に専門知識を提供しているグループだ。その知識はブランド管理、コンテンツ制作、マーケティングコンサルティング、製品開発と幅広く、最近は装備品の販売やフィットネストレーニングも行なっている。
GBRSの2人のフロントマンはアメリカ海軍特殊部隊SEAL TEAM 10とアメリカ海軍対テロ部隊DEVGRU(SEAL TEAM6)に所属した退役軍人であり、実戦経験は豊富。共同で34年以上の特殊作戦を行なった経験もある。それぞれが2019年と2020年に退役のため、その戦闘スキルは最新のものだ。そのため、技術漏洩の制限から軍や法執行機関のSWAT隊員への技術主導が主となっているのは、公式が配信をする動画から窺うことができる。また創設者以外のインストラクターも特殊部隊出身であり、タクティカルトレーニングのエリートが集結しているのが特徴だ。
GBRSの他にもトレーニングを行なう組織は多く存在する。だが従来の組織とは異なり、彼らはトレーニングのみならず、退役後の第二の人生をスタートするための経営コンサルティングも行なっている。その内容はブランドコンサルティングやマーケティング戦略、映像コンテンツ制作など、一般的な経営コンサルティングと遜色ない。というのも、彼らが歴が浅いにも関わらず知名度を上げてきたのは、動画を利用した宣伝という経営戦略が要因だからだ。彼らはトレーニングをはじめ、様々なプロモーションを動画を通じて行ない、顧客を獲得。今や自社ブランドの銃器アクセサリーやタクティカルギアを販売し、そのシェアを確立している。
続いてはそのGBRS GROUPの手掛けた製品を紹介しよう。
HYDRA MOUNT KIT&AIMPOINT
GBRS GROUP HYDRA MOUNT KIT――通称、ハイドラマウントはヘルメットに装着したナイトビジョンと併用して使用するためのデュアルオプティックマウントだ。2.91インチの高さにAIMPOINT T2などのマイクロドットサイトのレティクルセンターを位置することができ、様々なアクセサリーを装着できるレールを備えている。もちろんこのレールはピカティニー規格に準じている。
GBRS GROUP ASSAULTER BELT SYSTEM
GBRS GROUP ASSAULTER BELT SYSTEMは、LBTが製造するGBRSデザインの高性能なタクティカルベルト。その大きな特徴はアウターベルト、インナーベルト、インナーベルトカバーの3種類で構成されているという点だ。1.75インチのアウターベルトはコブラバックルを採用。7,000ポンドの力で引っ張っても耐え得る強度を持つ素材をベースにし、独自開発の半硬質素材サーモポリマーをレーザーカットしてMOLLEのプラットフォームとしている。従来のMOLLE/PALSループよりも確実にポーチを保持でき、耐久性は言うまでもなく抜群だ。
また多くのタクティカルベルトはアウターベルトの内側がベルクロのオスで構築されているが、このGBRSのベルトはベルクロのメスになっている。内側にオス面が向いていると、身体や装備がベルクロで引っ掻いてしまう恐れがあったが、メス面にすることでそれを解決している。逆にインナーベルトはオス面になるため、それを保護するためにインナーベルトカバーが備えられているのだ。戦場で装備を駆使したメンバーたちの意見が反映された、まさしくアサルターのためのベルトといえよう。
GBRSは銃器アクセサリーやタクティカルギアの開発&供給だけではなく、オリジナルデザインのアパレルを各種展開。パーカー、ジャケット、長袖&半袖のシャツ、タンクトップ、キャップ、パッチなど商品ラインアップは多岐にわたる。メーカーロゴのアパレルだけではなく、GBRSが販売している防弾プレートをイメージしたアートデザインモデルなどもあり、デザインセンスを窺わせる。軍事サービスだけでなく、多岐にわたるサービスをリリースし続けることで、彼らはさらなる知名度と顧客を獲得し続けているのだ。月刊アームズマガジン2022年12月号では他にもGBRSについて紹介しているので、興味がある方はそちらもご確認いただければ幸いだ。
MODEL:Λeonidas-Z
SPECIAL THANKS:morizo(新東京装備BAKA)
TEXT&PHOTO:Ghost(Ghost in the Dark)
この記事は月刊アームズマガジン2022年12月号 P.130~135をもとに再編集したものです。