装備

2022/10/17

アメリカ軍特殊部隊も使うプレートキャリア!! CRYE PRECISION製「JUMPABLE PLATE CARRIER」の魅力

 

特殊部隊御用達のプレートキャリアに注目!

 

 軍や法執行機関で使用され、サバゲーマーもまた愛用者が多い装備であるプレートキャリア。その中で最も人気のあるモデルの1つがCrye Precision製のプレートキャリア、JPCシリーズだ。その優れた機能性から特殊部隊隊員も御用達の装備となっており、これを参考にした装備も数多く存在する。

 


 

 

JPC(Jumpable Plate Carrier)

 

 世界中の軍や法執行機関に採用されているJPCは、特殊部隊スタイリングの定番アイテムと言えるだろう。JPCはアメリカの大手装備メーカー、Crye Precision(以下、クライ)によって開発されたプレートキャリアだ。試作型をアメリカ軍特殊部隊でテスト納入し、現場の意見を確認。その意見を反映した改良版が2010年のアメリカの銃器装備最大のショーであるショットショーで公開され、翌年には製品版が展示された。

 JPCの大きな特徴は拡張性にある。着用者の前後を守るプレートカバー、そしてカマーバンドにMOLLEシステムを採用することで、各種対応ポーチが装着可能になった。軽量コーデュラナイロン素材を使用することで軽量化にも成功。また身体のサイズに合わせてS ~ XLを選択できるのも魅力だ。
 ボディカラーは軍や法執行機関の使用を意識してマルチカム・コヨーテ・レンジャーグリーンを基本色としており、カスタムカスタムカラーモデルも存在する。サイズによってMOLLEのコマ数は異なり、写真のSサイズは一番MOLLEのコマが少ない。またモデルによっては、サイズ以外にプレートバックに収納するプレートによってSAPIプレート用とスイマーカット用の2種類がある。任務に応じて多彩に対応する装備、それがJPCだ。

 

 

ショルダーはベルクロで保持され、サイズ調整が容易。カバーはストレッチ素材で薄くできている。カバー脇のループは無線機のコードなどを通すために使用される

 

フロントパネルを跳ね上げたところ。左右のカマーバンドがベルクロで保持され、ここも胴回りに合わせて容易に調整できる

 

Skeletalカマーバンドシステム。コーデュラ素材とプラスチック系硬質素材を組み合わせたハーネス、表裏にMOLLEシステム対応のポーチが装着できる

 

前面上部にはベルクロで閉じたポケット。ここにはペンやサイリュームをゴムバンドで保持できる。小物入れに最適

 


 

サイドプレートポーチ、POUCH ZIP-ON PANEL 2.0を装着

 

JPC2.0

 

 JPC2.0の特徴は、JPCの良さを残しつつ、使用者のフィードバックを元に改良されたJPCの発展型である。前面のマガジンポーチ部のパネル化、肩と腹部にクイックリリース機構を追加、背面に各種バックパネルの装着可能なギミックが加わるなど、JPCと比べてよりカスタムの幅が広がったことが分かる。

 クイックリリース機構は海上作戦で海中転落してしまった際や、被弾時アーマーの下の患部を見る際など、迅速にアーマーを脱がす必要がある場合に重宝される。JPCではオプションパーツとして付け加えることができたが、JPC2.0からは標準装備化。リリースを引くことでスムーズにアーマーを脱ぐことができるようになった。

 

JPCシリーズのカマーバンドは背面のMOLLEにストラップを通して固定し、その長さでサイズを調整する。また側面にあるジッパーとMOLLEを使い、バックパネルをがっちり固定できる

 

ジップバックパネルの1つ、POUCH ZIP-ON PANEL 2.0を装着したところ。上部に2つのベルクロ式開閉ポーチ、中央にワイドポーチ、下部にフルオープン可能なポーチを備え、収納性は抜群。上部にはフラッシュバンポーチ、中央に各種アイテム、下部にメディカルキットを収納していることが多い。下部背面にはM4系マガジンを左右に1個保持可能だ

 

 今回はスタンダードなJPC、JPC2.0を紹介したが、月刊アームズマガジン2022年11月号では他のJPCも軍などの写真を交えて解説している。そちらも併せてご覧いただければ幸いだ。

 

TEXT:Ghost(Ghost in the Dark)

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年11月号 P.104~109をもとに再編集したものです。

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