エアガン

2022/08/11

いまさら聞けないライフルの種類を解説【初心者向け】【2022年版】

 

いろいろ種類があるエアガン

 

 ライフルを選ぶうえで重要なのは、種類やデザイン、カテゴリーごとの特徴と、BB弾の発射方式によってメリット・デメリットがあることを把握することだ。それらを踏まえたうえで自分の欲しい銃、自分にあったライフルを選ぼう。

※今回はいわゆる「長物」に該当するもの、ハンドガン以外の銃(カービンコンバージョンキット、ストック付きのハンドガンは除く)をライフルと定義し、ショットガンやサブマシンガン、LMGもライフルとして扱うこととする。

 


 

ライフルの種類

 

 ライフルは大きさや構造、弾薬別に「アサルトライフル」、「ボルトアクションライフル」「マシンガン(=機関銃)」「サブマシンガン(=短機関銃)」「ショットガン(=散弾銃)」に分類できる。ボルトアクションライフル(一部のショットガン)は1発ずつしか発射できないが、アサルトライフルやマシンガン、サブマシンガンは連射できる。それぞれ使用目的や状況によって使い分けられることが多い。エアガンは主として実銃で存在する「ライフル」と「ハンドガン」を再現したものだ(一部の製品には実銃に存在しないトイガン独自にデザインされた製品もある)。ここではエアガンの写真をもとにライフルの種類を解説しよう。

 

アサルトライフル

 

「アサルトライフル」はアメリカ軍のM4A1カービンや自衛隊の89式5.56mm小銃など、軍や警察などで使われている弾を全自動(フルオート)もしくは半自動(セミオート)で撃てるライフルのことである。弾は20〜30発装填できる(写真:KSC「M4A1 TEG」)

 

 

ボルトアクションライフル

 

「ボルトアクションライフル」は弾を手動で1発ずつ撃つライフルのことである。スナイパーライフルやハンティング用ライフル、アサルトライフルが採用される前の軍用銃がこれに当たる。弾は5〜10発しか装填できない(写真:S&T M24 SWSスポーツライン​​)​​​

 

 

マシンガン

 

「マシンガン」はアサルトライフルやボルトアクションで使われる弾をフルオートで撃てるライフルのことである。ライトマシンガン(=LMG)と戦車などに搭載されているヘビーマシンガン(HMG)に分けられる。写真はLMG(写真:VFC「​​​MK48 MOD1 DX Version電動ガン」)

 

 

サブマシンガン

 

東京マルイ 次世代電動ガン MP5A5
「サブマシンガン」はハンドガン用の弾をフルオートで発射できる小型のマシンガンである。セミオートとフルオートの切り替えができるものとできないものがある。弾は20〜30発装填できる(写真:東京マルイ「次世代電動ガン MP5A5」)

 

 

ショットガン

 

「ショットガン」(=散弾銃)は小さな丸い弾が詰まったショットシェルが撃てるライフルのことである。オートマチックタイプとポンプアクションタイプ、クレー射撃などで使われる2連装タイプがある(写真:CYMA「M870 ショート固定ストック フルメタルショットガン(CM350M)」)​​​​​

 

 


 

ライフルの弾発射方式

 

 エアガンとして販売されているライフルの発射方式は「電動ガン」「ガスブローバックガン」「ノンブローバックガスガン」「エアコッキングガン」の4つに分けられる。ライフルを購入する際はそれぞれの特徴やメリット・デメリットを頭の中に入れておこう。

 

電動ガン

 

 エアコッキングガンのメリットである安定した実射性能をそのままに、デメリットである連射性をモーターの力によってピストンをコッキングする方法を取り入れたものが電動ガンだ。本物のマシンガンのような連射できる。また再充電可能なバッテリーを電源としていることから経済的。しかしエアコッキングガン同様、本物のようなブローバックアクションが再現できなかったり、内部構造がリアルではないなどのデメリットがある。しかし次世代電動ガンは、本物のようなリコイルショックが体感できる。

 

メリット

  • 連射できる
  • 安定した実射性能
  • 経済的

 

デメリット

  • 内部構造がリアルではない
  • ブローバックアクションが再現できない

 

 

ガスブローバックガン

 

 ガスブローバックガンはブローバックしないガスガン(=ノンブローバックガスガン)やコッキングガンに比べて素早く連射できる。また内部構造がリアルで、ブローバックアクションやリコイルショックが味わえる。しかし反面、連射しすぎてマガジン(ガスタンク)が冷えてガス圧が低下すると、ブローバックスピードが遅くなり、最悪の場合は撃てなくなってしまうデメリットがある。またガス圧は連射だけではなく周囲の気温が低い場合でも低下してしまう。冬場の使用は厳しい。

 

 

メリット

  • 連射できる
  • 内部構造がリアル
  • ブローバックアクション&リコイルショックが味わえる
  • 水に濡らしても作動する

 

デメリット

  • 気温(温度)に左右されやすい
  • 銃を逆さにして撃てない
  • ガスボンベ代がかかる

 

ノンブローバックガスガン

 

 ノンブローバックガスガンはエアコッキングガンに比べて連射できるメリットがある。またガスブローバックガンに比べてガスの消費量が少なく経済的。またリボルバーがラインアップされており、ガスボルトアクションはエアコッキング式に比べてリアルだ。デメリットは基本的にガスブローバックガンと同じ。銃を逆さにすると気化していないガス(生ガス)が噴き出してしまったり、寒くなるとガスが気化しにくくなってしまう。また、特にオートマチック系はガスブローバックガンに比べて内部構造はリアルではない。さらにブローバックアクションやリコイルショックが体感できない。

 

メリット

  • エアコッキングガンより連射できる
  • 発射音と作動音が低い
  • ガスブローバックガンより経済的
  • リボルバーがある

 

デメリット

  • 気温(温度)に左右されやすい
  • 内部構造がリアルではない(特にオートマチックピストル)
  • リコイルショックがない
  • 銃を逆さにして撃てない

 

 

エアコッキングガン

 

 エアコッキングガンはピストンのコッキングを手動によって行なうため経済的かつエコロジカル。またガスガンとは違って気温などに左右されることなく、季節を問わず安定した性能を発揮する。そのため、構造上組み込みやすいこともあり、命中精度を重視するボルトアクションライフルに多用されている。しかし手動なのでガスブローバックガンのような連射は難しい。電動ガンはエアコッキングガンの連射性能を補うために登場したと言っても過言ではない。エアコッキング式のショットガンは、本物と同じポンプアクションを活用することで連射性能をアップしている。

 

メリット

  • 気温に左右されない
  • 安定した実射性能
  • 経済的

 

デメリット

  • 連射しにくい
  • コッキングに力が必要な場合がある
  • 内部構造がリアルではない

 

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 


 

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この記事は月刊アームズマガジン2022年8月号 P.26~27をもとに再編集したものです。

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