2019/01/09
気になるM4系電動ガンクロスレビュー・PCCスタイル編【2019年2月号掲載】
後発は有利か? 不利か?2018年のトレンドモデル4挺を一気撃ち!
G&Gアーマメントが2017年にARP9をリリース後、クラシックアーミー、キングアームズ、そしてARESがリリースするなど、海外エアガンメーカーがこぞってリリースしたPCCスタイルコンパクトM4。ARP9をベースに後発組は随所に工夫を凝らしているが、果たしてそれが吉と出るのか、凶と出るのか…。
■クロスレビューは7人で採点
今回は以下の7名が率直な感想をもとに採点を行う(順不同)。
毛野ブースカ/モロ☆/IRON SIGHT/マック堺/乙夜/松嶋えいみ/東城咲耶子
採点方法
各銃を10点満点で採点してもらい、1点=1ポイントとして換算。7人の合計ポイント(つまり満点は70ポイント)を算出して順位を決めた
実射前に今回用意した電動ガン13挺すべての解説を毛野ブースカが行なった
さらに実射後にはレビューと採点ポイントを記入してもらった
※ここではレビュアーによる感想および採点を中心に抜粋しました。本誌では各製品の特徴についてもくわしく紹介していますのであわせてご覧ください(WEB編集担当)
G&GアーマメントARP9
エアガンにPCC スタイルのM4ブームを巻き起こしたG&GアーマメントのARP9。G&Gアーマメントでもっとも売れた電動ガンと言われている。軽量で剛性に優れる強化樹脂製レシーバーにミニマムレングスのM-LOKハンドガード、グロックタイプの連射マガジン、ワイヤータイプのGOS-V5 PDWストックのコンビネーションはサバゲに最適。ロータリー式ホップアップチャンバーやMOSFETも標準装備されるなど、充実したパッケージとなっている。
DATA
- 全長:498mm/590mm(ストック伸張時)
- 重量:2,015g
- 装弾数:300発
- 価格:オープン
- お問い合わせ先:ホワイトハウス
チェックポイント
- PCCスタイル電動ガンの元祖
- MOSFET搭載
- M-LOKハンドガード採用
- 装弾数300発のグロックスタイルマガジン
東城「軽くて撃ちやすい。安定しているけど、ちょっと発射音が…大きいかな…」
堺「シンプルで使いやすいモデルですね」
乙夜「発射音が大きく、室内で敵に圧をかけていくのに良さそう。撃ち応えを感じる。さすが元祖!」
モロ☆「これぞPCC の定番だが、後発組に比べるとインターフェイスが一歩譲るのが残念!」
クロスレビューRESULT
毛野ブースカ | 7ポイント |
モロ☆ | 7ポイント |
IRON SIGHT | 8ポイント |
マック堺 | 9ポイント |
乙夜 | 9ポイント |
松嶋えいみ | 8ポイント |
東城咲耶子 | 7ポイント |
合計55ポイント
キングアームズ PDW 9mm SBRショーティ
G&Gアーマメント、クラシックアーミーに続いてキングアームズもPCCスタイルのコンパクトM4をリリースした。このモデルの特徴は電動ガンMP5用のマガジンが共用できることだ。他社が専用マガジンを採用している中で、これは非常にメリットが高い。軽量ながら剛性感のあるナイロンファイバー製レシーバーにより重量は2kg以下を実現。トレンドとなっているMOSFETも搭載されており、エアガンとしての使い勝手に優れている。
DATA
- 全長:530mm/630mm(ストック伸張時)
- 重量:1,745g
- 装弾数:100発
- 価格:¥31,104
- お問い合わせ先:セキトー
チェックポイント
- 電動ガンMP5 系マガジンが共用できる
- マガジンキャッチはレバー式とボタン式の併用
- レシーバーは樹脂製
- MOSFET 搭載
松嶋「めっちゃ軽い! マガジンキャッチボタンが大きいからマガジンを落としちゃいそう…」
モロ☆「好みの分かれるデザインだなぁ!全体的には悪くないだけに、このデザインをどう評価するかがポイントだ」
毛野「電動ガンMP5用マガジンが使えるのは大きなアドバンテージだ。ボディは樹脂製だが剛性はしっかりしており、ハードユースにも耐えられるはずだ」
堺「MP5のマガジンが使えるのがいい。トリガーフィーリングもいい」
クロスレビューRESULT
毛野ブースカ | 9ポイント |
モロ☆ | 7ポイント |
IRON SIGHT | 7ポイント |
マック堺 | 9ポイント |
乙夜 | 7ポイント |
松嶋えいみ | 7ポイント |
東城咲耶子 | 7ポイント |
合計53ポイント
クラシックアーミー NEMESIS X9ブロンズカラー
海外メーカーの中でも老舗の部類に入るクラシックアーミーがリリースしたのがNEMESIS X9だ。CNC削り出しアルミ製レシーバーが贅沢に採用されている。マガジンキャッチはM4と同じ位置にセットされているので、迷わず自然とマガジンチェンジできる。メカボックスには電子トリガーシステムが搭載しており、セミ/フルに加えて3バーストと5バーストがセレクトできる。グロックタイプのマガジンはX9専用品となっている。
DATA
- 全長:500mm
- 重量:2,200g
- 装弾数:120発
- 価格:オープン
- お問い合わせ先:キンワ
チェックポイント
- 5インチサイズのM-LOKハンドガード
- 装弾数120発のグロックスタイルマガジン
- 収納しやすいバッテリーコンパートメント
- 電子トリガーシステム搭載
毛野「バッテリースペースが大きくて交換しやすいのがいい。構えた時の密度感があり、想像よりも重量感がある」
乙夜「レスポンスがよくてキレがある。爽快な撃ち応え!」
東城「カワイイ!! ゆるゆる電子トリガー面白い! コンパクトで軽くて撃ちやすい」
松嶋「色がカッコいい! 発射音が虫っぽくて(?)好き!」
クロスレビューRESULT
毛野ブースカ | 8ポイント |
モロ☆ | 5ポイント |
IRON SIGHT | 9ポイント |
マック堺 | 8ポイント |
乙夜 | 8ポイント |
松嶋えいみ | 9ポイント |
東城咲耶子 | 10ポイント |
合計57ポイント
ARES M45 電動サブマシンガン
PCCスタイルコンパクトM4としてはもっとも新しいARESのM45電動サブマシンガン。後発ということもあり、奇抜さでは群を抜いている。バレルアッセンブルがワンタッチで外せるアイディアは、M4系電動ガンではARES だけ。また、ストックは伸縮と折りたたみが可能なマルチフォールディングタイプ。電子制御システム「EFCS」とスリムモーターも採用されており、コンパクトなボディにあらゆる要素が盛り込まれている。
DATA
- 全長:530mm/605mm(ストック展開・伸張時)
- 重量:2,430g
- 装弾数:ロングタイプ125発/ショートタイプ55発
- 価格:オープン
- お問い合わせ先:キンワ
チェックポイント
- バレルがワンタッチで着脱可能
- マルチフォールディングストック採用
- 電子制御システム「EFCS」搭載
- セーフティレバーはアンビタイプ
松嶋「バレルが取れて、ストックが折りたためるので持ち運びが楽! トリガーがふわふわしていて、撃っている時変な感じ…」
堺「バレルが外れたり、ストックが折りたためたりするなど工夫が見られるが、ツメが甘い。レスポンスがイマイチ」
IRON「分解・変形機構は素晴らしいしワクワクさせるが、レスポンスが悪く、電子トリガーの良さを感じることができなかった」
乙夜「電気のスイッチみたいなトリガー。どうしても銃らしい引き加減を意識してしまうから誤射が多そうな不安を感じてしまう」
クロスレビューRESULT
毛野ブースカ | 6ポイント |
モロ☆ | 6ポイント |
IRON SIGHT | 6ポイント |
マック堺 | 7ポイント |
乙夜 | 5ポイント |
松嶋えいみ | 6ポイント |
東城咲耶子 | 6ポイント |
合計42ポイント
この記事は2019年2月号 P.40~45より抜粋・再編集したものです。