エアガン

2022/03/11

ついに5機種揃い踏み。第二次世界大戦末期の銃「ショウエイ MP43/1(MKb42レシーバーVer.)&StG44」

 

モデルガンMP44シリーズに2機種が追加

 

 ショウエイ(松栄製作所)とフジカンパニーのコラボレーションによってリバイバルされたMP43/MP44のダミーカート式モデルガン。以前紹介したMP43、MP43/1、MP44に続いてリリースされることになったのはMKb42(H)からMP43/1への過渡期に存在したモデル(MKb42レシーバーバージョン)と、第二次世界大戦末期に生産されたStG44の2機種だ。

 

ショウエイ MP43/1(MKb42レシーバーバージョン)&StG44 モデルガン
▲MP43/1(MKb42レシーバーバージョン)

 

ショウエイ MP43/1(MKb42レシーバーバージョン)&StG44 モデルガン
▲StG44

 

過渡期モデルと大戦末期モデルの登場によりMP44シリーズ5機種がコンプリート

 

 過渡期モデルは、刻印、コッキングハンドルの溝の長さの変更、コッキングハンドルを引っ掛けるセーフティの溝の省略以外、MKb42(H)のレシーバーをそのまま使用しているのが特徴。通常のMP43/1と比べてレシーバーのピストルグリップのヒンジ部分がえぐれており、レシーバー上面左側(コッキングハンドル側)に「S」の刻印が残っている。過渡期モデルにありがちなとても珍しいモデルだという。

 

ショウエイ MP43/1(MKb42レシーバーバージョン)&StG44 モデルガン
MP43/1の過渡期モデルとなるMKb42レシーバーバージョン

 

 一方、StG44は、MP44と比較してマズルナットがなく、バレル、フロントサイトベース、ガスブロック、リアサイトマウント前後のリベット、リアサイトベース両側面にスコープを装着するためのリブがオミットされている。銃本体の形状に加えてマガジンを含めた各部の刻印にもこだわっている。

 

ショウエイ MP43/1(MKb42レシーバーバージョン)&StG44 モデルガン
StG44は刻印の他にも以下に挙げるような細部の特徴が現れている

 

資料的価値あり――忠実に再現された細部のディテール

 

 ここからは忠実に再現された2機種のディテール違いを比較してみよう。いずれの画像も上が「MKb42レシーバーVer.」、下が「StG44」だ。

 

ショウエイ MP43/1(MKb42レシーバーバージョン)&StG44 モデルガン
マガジンハウジング左側の比較。刻印の違い以外にStG44はリブが1本省略され、マガジンキャッチボタンの滑り止めがチェッカリングからサークルタイプに変更されている

 

ショウエイ MP43/1(MKb42レシーバーバージョン)&StG44 モデルガン
マズル周りの比較。StG44はマズルナットが省略され、ベースピンが1本になるなど簡素化されているのがわかる。サイズ違いのフロントサイトガードがそれぞれ付属している

 

ショウエイ MP43/1(MKb42レシーバーバージョン)&StG44 モデルガン
リアサイトの比較。StG44はリアサイトマウント両側面に設けられたスコープを装着するためのリブと、リアサイトマウント前後にあるリベットが省略されているのがわかる

 

ショウエイ MP43/1(MKb42レシーバーバージョン)&StG44 モデルガン
複雑な形状をしたピストルグリップ左側の比較。もっとも大きな違いは刻印。MP44の特徴であるクロスボルト式のセレクターとレバー式のマニュアルセーフティは共通

 

ショウエイ MP43/1(MKb42レシーバーバージョン)&StG44 モデルガン
ストックの比較。どちらも木製だが、MP44以降は小型化されている。クリーニングキット収納スペースは上側に設けられている

 

ショウエイ MP43/1(MKb42レシーバーバージョン)&StG44 モデルガン
スチールプレス製のマガジン左側に施された刻印の比較。それぞれ該当する銃名が刻まれている。細かな部分にもこだわっている

 

 今回の2機種とも20挺の限定販売となっている。これで2011年以来先行して販売されたモデルを含めて5機種がコンプリートしたことになる。5機種すべて並べることができれば、MP44の変遷を研究できる貴重な資料となることは間違いない。今後の生産は未定とのことなので欲しい方はぜひこの機会に手に入れることをお薦めする。

 


 

ショウエイ
MP43/1(MKb42レシーバーバージョン)&StG44 モデルガン

 

DATA

  • 価格:各タイプともに¥151,800(各20挺限定)
  • お問い合わせ先:ショウエイ

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年4月号 P.124~125をもとに再編集したものです。

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