2021/10/02
第二次世界大戦の名銃モデルガンシリーズ「MP43/MP44」
ドイツが生んだアサルトライフルの始祖
FG42やMG42、G43など第二次世界大戦のドイツで開発された銃器をトイガンで再現しているショウエイ(松栄製作所)とフジカンパニーのコラボレーションによりMP43/MP44のダミーカート式モデルガンがリバイバルされた。実銃のMP43/MP44(Stg44)は第二次世界大戦中のドイツで世界で初めて「突撃小銃(Sturmgewehr=シュツルムゲベール:アサルトライフル)」として開発・生産された自動小銃だ。ロシアのAK47をはじめ多くのアサルトライフルに影響を与えたとされる。
年代別の特徴を捉えて忠実に再現された3モデル
今回再現されたのはMP43、MP43/1、MP44の3機種。年代別にはMP43/1、MP43、MP44の順で開発され、MP43/1はシリーズ中、いちばん最初に生産されたモデル。1942年に開発されたMkb42(H)の作動方式をガス圧作動式に変更し、リアサイト基部のスコープマウントベース、曲射バレルや擲弾発射器が装着可能なマズル形状が特徴。シリーズ中最も生産数が少なかった。
次にMP43はMP43/1をベースに改良された量産版ながら生産数は少なめ。MP44まで基本的な構造は変わらず、外装のマイナーチェンジにとどまった。このMP43の特徴を引き継いで登場したのがMP44(Stg44)で、このシリーズの完成形である。ショウエイはこれら3機種の特徴を忠実に再現している。
細部の特徴は写真を見ていただくとして、プレス製レシーバーで構成されたスリムなボディ、別々に設けられたセレクターとセーフティ、開閉式のダストカバー、木製のグリップパネルやストック、現代のアサルトライフルに比べて長めのマガジンなど、MP43/MP44シリーズの雰囲気が存分に味わえる。数量限定なので欲しい方は早めに手に入れよう。
フジカンパニー×ショウエイ
MP43/MP44モデルガンシリーズ
DATA
- 価格:各タイプともに¥151,800(3機種100挺限定)
- お問い合わせ先:フジカンパニー
TEXT:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2021年11月号 P.90~91より抜粋・再編集したものです。