2020/01/13
ショウエイ「FG42 Type 1モデルガン」製品レビュー
ドイツWW IIミリタリーファン歓喜の名銃復活!
●空軍のために作られた特別な銃
第二次世界大戦時、ドイツで作られたFG42。FGとはFallschirmjäger Gewehr(降下猟兵小銃)のことで、ヘルマン・ゲーリング空軍元帥の命により、空軍のためにラインメタル社が開発した銃だ。
Kar98kと同じフルサイズのライフルカートリッジ、8mmモーゼル(7.92mm×57)弾を使用する強力なオートマチックライフルで、セミ/フルの切り替え射撃が可能。しかもセミではクローズドボルトで作動し、フルではオープンボルトで作動するというユニークなメカを持ち、後のアメリカのM60マシンガンなどに大きな影響を与えた名銃だ。
8mmモーゼル(7.92mm×57)弾のダミーカートリッジ。これを手動で勢いよく排莢する
ダミーカートリッジを20発収納するマガジン
●ベルキー王立軍事歴史博物館収蔵モデル
ショウエイはヨーロッパで実銃の取材を行ない、弾丸の発射に関わる部分以外を忠実に再現したレプリカモデルを作った。その完成度は高く、今でも日本のファンから高く評価されているが、ヨーロッパでも高く評価され、ベルギー王立軍事歴史博物館に収蔵されることになったという経緯を持つ。
プレス加工した左右のパーツを溶接したストックをアルミ合金で再現
格納式のニードルタイプの銃剣を装備する
セレクターはノブの部分を持ち上げてから回す
前期型に相当するタイプ1のフラッシュサプレッサーは小孔タイプ
円筒形のコッキングハンドル。タイプ2はレバータイプになる
バイポッドはハンドガードの前端にあるが、タイプ2でフロントサイト下に移動する
分解・組み立ての手順が実銃同様であることはもちろん、セミとフルでクローズドボルトとオープンボルトの作動を切り替える機構も正確に再現されており、実際に目で見て理解できる。つまり、実銃のことを学ぶにも最適なのだ。
久々の再生産。まだ持っていなかったら、今こそ手に入れるチャンス!
DATA
- 全長:942mm
- 重量:4,770g
- 装弾数:20発
- 価格:¥150,000
- お問い合わせ先:ショウエイ
TEXT:アームズマガジン編集部
この記事は月刊アームズマガジン2020年2月号 P.89より抜粋・再編集したものです。