その他

2021/12/14

どのバッテリーを選べばいい? よくわかるバッテリーの基礎知識【電動ガン】

 

バッテリーの基礎知識

 

 電動ガンのパワーソースとして用いられているバッテリー。繰り返し充電が可能であり、ガスガンと比べてランニングコストに優れる便利なものだが、扱い方を間違えるとすぐに劣化し電力が弱まるというデリケートな部分も存在する。

 では、どうすればバッテリーを正しく活用することができるのか。今回はメーカー協力の元、バッテリーの基礎知識から復習しよう。

 


 

バッテリー開発・製造メーカー

ハイテック・マルチプレックス・ジャパン

 

 今回ご協力いただいたメーカーは電動ガンやラジコン用の高性能バッテリーを製造・販売しているハイテック・マルチプレックス・ジャパンさんだ。Hitecグループは無線機関連製品で世界主要地域で展開し、その製品はさまざまな業界で活躍している。その培った高度なノウハウで充電器やドローンをはじめとした製品を開発している。その中でも高品質なバッテリーは主力製品の一つであり、それを開発する彼らはバッテリーのプロフェッショナルといっても過言ではない。

 

 


 

バッテリーの種類について

 

 さて、まずはバッテリーの種類について解説する。バッテリーは使用されている材質によって様々な種類があるが、電動ガン用としては下記の2種類のものが主流となっている。

 

  • リチウムポリマーバッテリー
  • ニッケル水素バッテリー

 

リチウムポリマーバッテリー
(略称:Li-Po)


 ショップやサバゲーマーの間ではリポバッテリーと略称で呼ばれることが多い。瞬発的な出力に優れており、キビキビとした射撃感を楽しめる。取り扱い方法も簡単でシンプルなことから現在もっとも多く使用されるバッテリーだ。

 

ハイテック・マルチプレックス・ジャパン製 XPOWER R-SPEC 7.4Vリポバッテリー

 

ニッケル水素バッテリー
(略称:Ni-MH)

 

 ニッケル水素バッテリーは蓄電能力が高く、リポバッテリーと比べて長い時間電力を使用できる。東京マルイの純正バッテリーもニッケル水素バッテリーであるため、使用しているユーザーも少なくないはずだ。

 だが蓄電能力が高い反面、リポバッテリーのような瞬発的な出力特性は持ち合わせておらず、レスポンスやキレといった要素ではリポバッテリーに軍配があがる。

 

ハイテック・マルチプレックス・ジャパン製 XPOWER  8.4V ニッケル水素バッテリー

 


 

どのバッテリーを選べばいいのか

 

 電動ガンのバッテリーは主に2種類だが、はじめて電動ガンを手にした人はどのバッテリーを選べばいいかわからないだろう。

 バッテリーを選ぶ基準としては以下の3点を参考にしていただきたい。

 

  • 電動ガンが推奨されている電圧かどうか
    例:7.4V~11.1V
  • バッテリーの端子コネクターと電動ガンの端子コネクターが一致しているか
  • 電動ガンのバッテリースペースに収納可能なサイズか

 

 電動ガンによっては推奨されている電圧がある。それに適したものを選べば問題はない。電圧が低すぎれば動作せず、高すぎると内部メカがダメージを受けて故障する可能性がある。また電動ガン本体とバッテリーのコネクターが同じ規格でなければ接続ができないので注意が必要だ。

 自分でバッテリーを選ぶのが不安なときはメーカー推奨バッテリーを使用するか、電動ガンを買ったショップの店員さんに適応するバッテリーを訊ねよう。

 

「タミヤコネクター ミニSタイプ」電動ガン用として最も一般的なコネクターだ。日本製電動ガンに多く採用されている

 

「タミヤコネクター ラージタイプ」現在ではあまり用いられることのない古い規格のコネクター。ミニSタイプよりも接続部が大きく、形状は似ているが互換性はないので注意が必要だ

 

「T型コネクター」ディーンズタイプとも呼ばれる。海外製電動ガンに用いられていることがある

 

「XT30コネクター」システマ製トレーニングウェポンなど、一部の電動ガンに用いられているコネクター

 

 2021年現在、国内で流通している電動ガンに使用されるコネクターは主に上記の4種類となる。ショップや個人が販売するカスタムガンには純正品とは違うコネクターが装着されていることもあるので、購入する際は一度確認をするようにしよう。

※電動ハンドガン用コネクター、次世代電動ガン用接触型端子は除外しています。

 


 

バッテリーの長持ちさせるコツ

 

 適応するバッテリーを選べたとしても、それを正しく管理できなければすぐにパフォーマンスは落ちてしまう。扱い方を間違えるとすぐに劣化し電力が弱まるというデリケートな部分も存在するのだ。

 そこで次回はバッテリーを長持ちさせるコツを紹介しよう。

 

バッテリーを長持ちさせるコツはこちら

 

免責事項

 

ニッケル水素バッテリー、リチウムポリマーバッテリーは使用方法を誤ると液漏れ、発火、破裂及び火傷や物への変形、引火の原因となる事があります。火災、死亡事故に至る危険性を持つことを充分に理解して慎重にお使いください。また、本記事はハイテック・マルチプレックス・ジャパン様の監修を受け、注意を払ったうえで作成を行なっておりますが、バッテリーという化学的性質を持つ物体を取り扱う以上、絶対に安全という保証は致しかねます。よって本記事を参考に行なわれた如何なる行為におかれましても株式会社ハイテック・マルチプレックス・ジャパン様と株式会社ホビージャパン及びアームズマガジン編集部、ライター当人は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

 

監修:Hitec Multiplex Japan(ハイテック・マルチプレックス・ジャパン)

TEXT:津軽太郎

Twitter

RELATED NEWS 関連記事

×
×