2018/11/25
B.W.C. スプリングフィールドカスタムキャリーポーテッド 製品レビュー【2018年12月号掲載】
コマンダータイプのポーテッドバレル付きカスタムを再現
ファクトリーカスタムらしい完成度
ガンメーカーのファクトリーカスタム部門の二大双璧であるスプリングフィールドカスタム(SFC)とS&Wパフォーマンスセンター(SWPC)。どちらも1980年代後半から'90年代前半にかけて設立され、シューティングマッチに積極的に参加するなど、共通するキャラクターを持っている。SWPCはハンティング用などの民間向けイメージが強く、SFCはFBIのビューローモデルやアメリカ海兵隊のMEUピストルなど、軍・法執行機関向けのイメージがある。今回B.W.C.が再現したキャリーポーテッドは、コンシールドキャリー向けにコマンダーサイズのスライドとフレームをベースとしたカスタムだ。最大の特徴は、大型のポートが左右1カ所ずつ開けられたコーンバレルだ。発射時に発生するガスをポートから上方に噴き出すことでマズルジャンプを効果的に抑制する。
4インチコーンバレルには大型のポートが左右1カ所ずつ開けられている。スプリングガイドはフルレングスタイプ
スライド右側にはスプリングフィールドカスタムを象徴するロゴが入れられている。チャンバーカバーはシルバーフィニッシュ
スプリングフィールド純正グリップ付き
SFCのカスタムガンは派手さはなく、押さえるべきところは押さえてあるプロ好みのカスタムが施されている。キャリーポーテッドも3ホールトリガー、10-8タイプリアサイト、アンビセーフティ、ビーバーテイルグリップセーフティなどシンプルなカスタムにとどまっている。グリップはスプリングフィールドのロゴ入り純正木製グリップが付属している。SFCらしい雰囲気が漂う質実剛健な1挺に仕上がっている。
センターにロゴが入れられたアルタモント純正木製グリップが標準装備されている
ダブルホールハンマー、アンビセーフティ、ビーバーテイルグリップセーフティなどオーソドックスなパーツがチョイスされている
リアサイトはUノッチ仕様の10-8タイプリアサイトがチョイスされている
DATA
- 全 長:205mm
- 全 高:140mm
- 全 幅:36mm
- 重 量:596g
- 装弾数:7発
- 価格・発売日:未定
- お問い合わせ先:B.W.C. TEL03-5828-8848
TEXT:毛野ブースカ
この記事は2018年12月号 P.96より抜粋・再編集したものです。