2018/11/24
エラン ユニオンスイッチ&シグナルM1911A1/コルトM1911A1 2018年ver.DUOブローバック 製品レビュー【2018年12月号掲載】
US&SとコルトのミリガバをDUOブローバック仕様で登場
コルトだけがミリガバではない
ガバメントモデルで人気のある機種を3つ挙げるとするならば、MkⅣシリーズ70、コマンダー、そしてミリガバではないだろうか。ミリガバとはアメリカ軍の制式採用拳銃であるモデル1911A1 U.S.アーミー(M1911A1)の通称(ミリタリーガバメントを略してミリガバ)である。ミリガバと言えばコルト製がもっとも有名だが、第二次世界大戦時に戦局拡大に伴う配備数を補うために、イサカ、レミントンランド、シンガー、ユニオンスイッチ&シグナルといったコルト以外のメーカーでも製造された。どのメーカーのミリガバも共通規格で製造されているものの、刻印や一部パーツはメーカーごとで異なっていた。
スライド前部に施された窒化処理の雰囲気が再現されている
エイジング処理が施されたチェッカードグリップ
刻印からパーツ形状の違いまで再現
今回、エランから発売されるミリガバはユニオンスイッチ&シグナル(US&S)タイプとコルトタイプの2018年バージョン。2挺を並べてみると各部の違いがはっきりわかる。特にUS&Sタイプは特徴的なスライドやフレームの刻印はもちろん、トリガーやハンマーの形状に至るまで再現されている。また、窒化処理風仕上げのスライド前部、グリップはエイジング処理が施されている。どちらも最新のKISCO製スライドとフレームが採用されている。どちらもコマーシャルモデルとは一線を画す軍用銃らしい重厚感を醸し出している。
刻印の比較。上がUS&S、下がコルト。R.C.D.とは「Lt. Col. Robert C. Downey.」の略称。トリガーのエッジもコルトに比べて丸くなっている
ハンマースパーの比較。上がUS&S、下がコルト。US&Sはシリーズ70のように左右の張り出しがなく、フラットサイドとなっている
▲ユニオンスイッチ&シグナル
▲コルト
DATA
- 価 格:¥203,040(ユニオンスイッチ&シグナル/コルトとも)
- お問い合わせ先:エラン
TEXT:毛野ブースカ
この記事は2018年12月号 P.95より抜粋・再編集したものです。