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2018/11/08

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう【2018年12月号掲載】

 

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう

 

LittleArmory AUGタイプ
●発売元/トミーテック
●価格/ ¥1,620
※「figma 椎名六花」「figma 朝戸未世」は別売です。

 

トミーテックの1/12銃火器プラキット「LittleArmory(リトルアーモリー)」シリーズに、オーストリアのシュタイアーが開発し世界中の軍で採用されたブルパップアサルトライフルAUG(ArmeeUniversal Gewehr=陸軍汎用小銃)がラインアップする。キットはレシーバー一体型のスコープや20インチバレルを持つスタンダードなAUG A1をモデル化。ODカラーのストックやシースルーマガジンを異なる成型色で再現するなど、素組みでも見映えのする仕様となっている。今回の作例ではスイベルリングを追加し、使い込んだ雰囲気をリアルに再現すべく「チッピング」に挑戦してみた。

 

■基本工作

 

パーツの合わせ目部分等には、アンダーゲート(目立たない位置にゲートを配置)が多用されている。切り忘れに注意しつつ、ゲート跡をヤスリで丁寧に削り落とそう。削りすぎると隙間ができるので注意。

 

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう

 

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう

 

スコープレンズ面にくる合わせ目は、ゴッドハンドのスピンブレードを使って処理してみた。力を入れずに回転させると、きれいに処理できた。

 

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう

処理前

 

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう

ゴッドハンドのスピンブレードを使って処理

 

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう

処理後

 

■スイベルリングの自作

 

前方のスリングスイベルリングが再現されていないので0.3mm真鍮線で自作してみた。真鍮線は焼きなまして(軽くライター等で炙る)、ピンセットの先に巻き付けて…

 

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう

 

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう

 

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう

 

真鍮線の交差するところでカットすればスイベルリングは完成。取り付け部分に爪楊枝の先などで瞬間接着剤を少量付け、固定する。レシーバーは次の工程のために銀に塗装している。

 

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう

 

■チッピング

 

今回は戦車モデラーがよく使う手法で、塗装剥がれの再現(チッピング)に挑戦してみよう。まず下地に銀を塗り、GSIクレオスのMr.シリコーンバリアーを塗布。その上からリトルアーモリーカラーのアルマイトブラックを塗装する。

 

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう

 

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう

 

爪楊枝などでつつくと、簡単かつリアルに塗装を剥がすことができるのだ。使い込まれた実銃の写真等を参考にほどよく剥がせたら、クリアーでコーティングしこれ以上剥がれないようにしておこう。

 

■完成

 

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう

レシーバーなど金属部分の塗装剥がれは、オーストラリア陸軍のAUG(ライセンス版のF88)を参考にした。とりわけレシーバー一体のスコープは上に突出している上、キャリングハンドルも兼ねているためか、激しく塗装が剥がれているものが多く見られた。

 

リトルアーモリー AUGタイプを作ろう

実銃のシースルーマガジンを見ると、クリアー成型ながらツヤを抑えた質感のようだ。そこで、まず内側にモールドされたカートリッジを塗装(薬莢=ゴールド、弾頭=カッパー)して組み立て、極めて薄く希釈したMr.カラー304「オリーブドラブ ウェポン用」をエアブラシで吹き付けて質感を再現してみた。

 

製作・文/國谷忠伸

リトルアーモリー公式HP: http://www.littlearmory.jp/

 

製作How to満載で特別付録のキットも付いてくる
「リトルアーモリー ミニチュア ガンスミス スクール」

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(c)2013 TOMYTEC

 


この記事は2018年12月号 P.138~139より抜粋・再編集したものです。

 

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