2021/05/18
“アレ”で桜餅を作るぞ!【帰ってきた!! らんまるぽむぽむのサバイバルクッキング】
近い将来訪れるだろう世界的食糧危機。そんなサバイバルな状況でも生き延びるため、らんまるぽむぽむが自然界の食材を捕獲&料理する生存グルメ企画!
【閲覧注意!】
虫が苦手な方のために、WEB掲載にあたっては一部画像にボカシを入れました。月刊アームズマガジン6月号には元の画像を掲載していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
また、調理を実践される際は自己責任でお願いします。
本日の一品
桜毛虫の桜餅(関東風)
待たせたな(『メタルギア』のスネーク風に)! 過去に1年間連載し、一部から絶大な支持を受けていた伝説の企画『サバイバルクッキング』が帰ってきたぞ!!
このページは、近い将来訪れるとされる食糧危機に備えて、昆虫や爬虫類など、実は食べられる自然界の食材を紹介し料理する。国連食糧農業機関(FAO)も食料問題の解決策の1つとして昆虫食を推奨する報告書を公表しており、世界ではすでに食用昆虫の生産・販売が積極的に行なわれている。
リニューアル第1回目の本号では「桜毛虫」をいただく。夏の桜の木に大量発生した毛虫の地獄絵図を一度は見たことがあるのではないだろうか? 葉を食い尽くすので庭園にとっては天敵の虫だが、毒もなく簡単な調理法で食べられ、簡単に大量捕獲でき、そして美味しい虫ランキング上位に必ず入ってくるほど味も好評だ。
今回の食材 桜毛虫
正式名称:モンクロシャチホコ(蛾)の幼虫
時期:8~9月
栄養素:タンパク質、クマリン等
その他:桜や梨、梅などの葉を大量に食べて育つ
桜毛虫は、梨や梅などの葉も食べるが、基本的には桜の葉しか食べないため、桜の香り成分である「クマリン」を蓄えており、味はまさに桜の味! クマリンには抗酸化作用や抗菌作用、抗血液凝集作用などがあるとされるため、食すとその効果も得られるかもしれない(クマリンは通常摂取する分には問題ないが、毎日大量に摂取すると肝臓や腎臓を痛める恐れがあるので注意だ)。
それでは、貴重なタンパク源の補給作戦、開始であります!
作り方1:下準備
材料(3個分)
- 桜毛虫:10匹ほど
- 白玉粉:10g
- 水:50ml
- 砂糖:小さじ1/2
- 薄力粉:25g
- 食紅(赤):適量
- サラダ油:適量
- こしあん:適量
- 桜の葉塩漬け:3枚
作り方2:桜餅の生地作り
食紅は少量でもすぐ真っ赤になるので量はほんの少し! 爪楊枝の先につけながら慎重に加えたほうがいいかも。
盛り付け
完成! いざ実食…
食べてびっくり! 桜の味付けゼロなのに桜餅の味がする!! すごい! 桜毛虫は桜の味というのは真実! …と思っていたら、うっ、皮が残る…。噛めば噛むほど桜の香りが消え、だんだんクリーミーな虫っぽい味に…。早めに飲み込むことをオススメします。
TEXT:らんまるぽむぽむタイプα/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2021年6月号 P.146~147より抜粋・再編集したものです。