2021/02/15
リエナクトメントのススメ vol.15【WEB版:HGG 13「1945 BATTLE OF BIZORY」イベントレポート その5】
月刊アームズマガジンで連載している「リエナクトメントのススメ」。そこでは「リエナクトメント」を歴史的な事象の再現と定義し、テーマを第2次世界大戦としている。現在、世界中で第2次世界大戦をテーマとしたさまざまな「リエナクトメント」が行なわれているが、比較的参加しやすい国内のイベントを中心に紹介するとともに「リエナクトメント」の楽しさを伝えたいと考えている。
WEB版第15回では、前回に引き続き、2016年1月23日・24日に行なわれたイベント、御殿場SVGNET主催のHGG 13「1945 BATTLE OF BIZORY」のアメリカ軍の糧食再現に焦点を当てて紹介する。
HGG 13「1945 BATTLE OF BIZORY」イベントレポート~その5~
前回に引き続き、2016年1月23日~24日に行なわれた、御殿場SVGNET主催のHGG 13「1945 BATTLE OF BIZORY」のイベントにおけるアメリカ軍2日目の糧食再現を紹介する。
アメリカ軍2日目の朝食
メニューは、10 in 1レーションの「シリアル」「クラッカー」「スパム」「缶ミルク」に加え、粉末卵と乾燥野菜で調理した「ミックスベジタブル入りスクランブルドエッグ」と、現地調達のアップルジュースであった。
アメリカ軍のフィールドレンジ
フィールドレンジでローストチキンを作る糧食班員。アメリカ軍は、ガソリンバーナーを備えたフィールドレンジを糧食班に配備していた。
アメリカ軍の配食
中隊本部地域の一角に設営された、糧食班天幕前に糧食木箱と板で配食台を設え、2日目の昼食を支給するアメリカ軍糧食班。初日は1人で奮闘していた糧食班も、2名態勢に増員された。
アメリカ軍2日目の昼食
主食のパンに、ローストチキン、マッシュポテト、フルーツカクテルと、ベジタブルスープが添えられた。バストーニュの包囲を解かれた米軍は、増援部隊からの補給品を受領できたためメニューは豪華になった。
アメリカ軍のコンバットレーション
これは喫食後のアメリカ軍10 in 1レーション(10食を1パックにしたもの)のパッケージと開封した同レーションである。主にフィールドキッチンによる糧食支給ができない、戦闘行動中に支給される携行食である。このように再現されたレーションは事前準備が大変であるが、その苦労が報われ廃棄物になっても絵になる。
取材・画像協力:御殿場SVGNET
TEXT&PHOTO:STEINER