2021/01/16
リエナクトメントのススメ vol.13【WEB版:HGG 13「1945 BATTLE OF BIZORY」イベントレポート その3】
月刊アームズマガジンで連載している「リエナクトメントのススメ」。そこでは「リエナクトメント」を歴史的な事象の再現と定義し、テーマを第2次世界大戦としている。現在、世界中で第2次世界大戦をテーマとしたさまざまな「リエナクトメント」が行なわれているが、比較的参加しやすい国内のイベントを中心に紹介するとともに「リエナクトメント」の楽しさを伝えたいと考えている。
WEB版第13回では、2016年1月23日・24日に行なわれたイベント、御殿場SVGNET主催のHGG 13「1945 BATTLE OF BIZORY」の2日目の様子を紹介する。
HGG 13「1945 BATTLE OF BIZORY」イベントレポート~その3~
今回も前回に引き続き、2016年1月23日~24日に行なわれた、御殿場SVGNET主催のHGG 13「1945 BATTLE OF BIZORY」のイベントレポートである。このイベントは、いわゆるバルジの戦いの終盤戦、ビゾリーをめぐる戦いであった。2日目には雪中でドイツ軍とアメリカ軍の戦闘が行なわれた。
2日目の朝
この日の起床時間は7時。写真は整列点呼前に洗面を行なっているドイツ軍側参加者。洗面に使用する湯はフィールドキッチンから供給された。
朝食
整列点呼の後、7時30分から朝食、ドイツ軍側のメニューはコミスブロートと代用コーヒー。写真は特配のリンゴを喫食しているドイツ軍の擲弾兵達。この後、8時30分から全体ミーティングが実施された。
状況開始
9時から両軍とも前進し状況に入った。写真は防御位置につくアメリカ軍である。倒木の根の影に身を潜めた小隊長は拳銃を手にしており、ドイツ軍が間近まで迫っている状況がひしひしと伝わってくる。
大隊長訓示
写真は朝食喫食後に、第Ⅲ大隊長の訓示を受けるために整列した、ドイツ軍の装甲擲弾兵達である。この後、大隊長は運転兵付きのキューベルヴァーゲンに乗って登場した。
防御陣地のアメリカ軍
アメリカ軍は1個小隊規模のドイツ軍の侵入を阻止するため、防御戦闘を実行した。第1線地域での戦闘開始後、アメリカ軍は時期をみて防御位置から離脱し、防御陣地まで遅滞行動をしつつ撤収し、引き続き戦闘を継続、味方の砲迫撃によりドイツ軍を撃退した。
ドイツ軍の撤退
写真はドイツ軍第1分隊の機関銃チームであるが、前進開始前なので、まだゴーグルを装着していない。この後1、2分隊並列で前進し、アメリカ軍の伏撃を受けて展開し応戦した。さらにアメリカ軍の撤退後に負傷者の救護を行ない、小隊の再編成後に前進を再開した。アメリカ軍の防御陣地まで進出して戦闘を継続したが、敵の砲撃を受けて偵察拠点陣地に撤退し状況終了となった。
取材・画像協力:御殿場SVGNET
TEXT&PHOTO:STEINER