2020/12/20
サイレンサーの実力とは?【ライラクス MODE-2】
スナイパーライフル用カスタムパーツの中でも、とりわけサイレンサー(サプレッサー)は人気が高い。だが、その仕組みを把握して使用している人は少ないだろう。今回はサイレンサーの仕組みを解説しながら、ライラクスの「MODE-2 サプレッサーシリーズ」を用いてその実力をレポートしよう。
※このレポートは月刊アームズマガジン2018年2月号に掲載されたものを再編集したものです
サイレンサー(サプレッサー)とは?
サイレンサーは銃口から発生する発射音を減音・低減するためのもので、実銃、エアガンを問わず使われている。実銃用サイレンサーは相手に気づかれずに発射するために用いられるイメージが強いが、最近では聴覚障害を防止する意味合いで使われることもあるという。エアガン用サイレンサーは発射音が低くなれば、サバイバルゲームで相手から発見されにくくなり、ゲームを有利に進めることができる。
サイレンサーの構造
サイレンサーの構造は、実銃用とエアガン用では構造が異なる。実銃用は内部に仕切り(バッフル)を内蔵して発射ガスを逃すことで減音している。自動車やオートバイのマフラーの構造に近い。
一方、エアガン用は消音材を内蔵することで減音しているものが多い。今回、検証で使用するライラクスの「MODE-2 サプレッサーシリーズ」も消音材を1種類、あるいは複数内蔵することで消音効果を得ている。
相手から発見されにくくするためにも、スナイパーライフルにサイレンサーを装着したいところだが、実際にはどのくらい効果があるのだろうか。そこで今回は、エアガン用サイレンサーとして人気のあるライラクスの「MODE-2サプレッサーシリーズ」をもとに、太さや長さ、発射方式ごとの音量の違いを計測してみた。
使用機材
- 東京マルイ「エアコッキングガンVSR-10 プロスナイパーGスペック」
- 東京マルイ「VSR-10用マズルアタッチメント」
- Cadrimデジベルテスター
この銃はサイレンサーが標準装備されているだけではなく、静音性に優れたプロスナイパーモデルがベースになっているため、サイレンサーの効果を検証するには最適な1挺だ。このマズルと音量計の高さができるだけ一定になるように構えて、数秒間動きを止めたのちに静かにトリガーを引いて発射、発射後も数秒間動きを止めてなるべく音のブレが出ないようにした。
また測定場所は雑音が可能な限り入らない場所ということで、フォリッジグリーンときがわの2階にあるシューティングレンジを使用した。ちなみに静音時の音量は30~40db前後、これは図書館や市内の深夜に相当する音量で測定にもってこいといえる。
場所機材を万全に整えたところで、各種サイレンサーを紹介、そしてその測定結果をレポートしよう。
TEXT:毛野ブースカ
撮影協力:フォリッジグリーンときがわ
この記事は月刊アームズマガジン2018年2月号 P.68~71より抜粋・再編集したものです。