特殊部隊専用ハンドガンの先駆け的存在

 

　このMk23が特殊部隊向けハンドガンにもたらした影響はとても大きいものだった。それまでは現場の隊員に任せられていたカスタマイズの基準が、特殊部隊を統括する上級組織から条件を提示されたことで、各メーカーは開発の目標を明確に目指せるようになった。

 

 

 

 

　条件は装弾数10発以上、.45口径、サプレッサーなどを状況に応じて着脱でき、30,000発以上の発射に耐え、悪条件下でも性能に支障をきたさない耐久性であった。到底クリアできる条件とは思えなかったが当時この条件をすべてクリアできたのはH&Kが製造したMk23だけであった。最初の特殊部隊専用ハンドガンとしては偉業だったに違いない。

 

 

HK45などと異なり、マニュアルセーフティとデコッキングレバーは独立していた。ハンマーはコックアンドロックが可能

 

 

東京マルイは固定スライドガスガンで再現

 

　東京マルイのソーコムMk23固定スライドガスガンは可変ホップと固定バレルのおかげで実射性能が高く、特殊部隊人気もあって大人気モデルとなった。

 

 

マズルにネジの切られたスレーデッドバレルにナイツタイプサイレンサーが装着可能

 

ダブルカアラムマガジンは.45ACP弾が12発装填できる（BB弾は28発）

 

 

　本体と専用サイレンサー、ライトエイミングモジュールの3点がハードケースに収まった固定ガスガンとしては異例の豪華なフルセット。軽量アルミ素材のサイレンサーは、ただの付属品とは思えないほど消音効果が高い。全ハンドガン中最高クラスの性能で、サイドアームはもちろんメインウェポンとしても充分戦えるオールマイティーウェポンとなっている。

 

 

専用のL.A.M.（ライト・アタッチメント・モジュール）は高光度白色LEDによる照射とレーザー部には赤色LEDによるダミー点灯が行なえる

 

 

DATA

• 全　長：245mm／427mm（サイレンサー装着時）
• 全　高：152mm
• 全　幅：40mm
• 重　量：850ｇ
• 装弾数：28発
• 価　格：￥15,800
• お問い合わせ先：東京マルイ

 

 

 

 

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この記事は月刊アームズマガジン2019年6月号　P.58より抜粋・再編集したものです。

 

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