2018/10/10
ミリタリーテーラー探訪【2018年11月号掲載】
これがメイドインジャパンの“実・力”!!
実物ギアはどれも高品質だが、欧米人の体格にあわせて設計されているため、日本人には少々大きすぎるのもまた事実。そこで、細身の僕らでもバッチリ着こなせるギアを生み出す国内のテーラーを紹介していこう。WEB ショップでは各店自慢の逸品を販売中だが、自分だけのカスタムオーダーも受けてくれるのだ。
※アトリエ・ショールームの見学にはご予約が必要です。それぞれWEBサイトよりお問い合わせください。
irodori military
女性らしい感性で作られたカスタムウェアの数々と、各サイズにあわせて見事に縫製されたOPS-CORE 用ヘルメットカバーが魅力のirodori military。あまり国内に出回らないNatural Gear のナイロンギアは、小柄な日本人でも身に着けやすく、しかもコンパクトで使いやすい。“レーザー”カッティングマシンが導入されたことによって素材の加工幅が大きく広がり、今後は進化したギリースーツがラインアップに並ぶかもしれない。小粋なジョークの効いたオリジナルパッチはオーダーも受け付けている。カスタムの受付状況などはWEB サイトを確認しよう。
代表の中村さん(左)とスタッフのあみなさん(右)。あみなさんは、なんとギリースーツに萌えるギリー女子らしいぞ
irodori military に導入されたばかりの新兵器“レーザー”。事前に入力した通りにナイロンをカットしていく
ブーニーハットにレーザーカットされたナイロンが縫われている。これをハサミで再現するのは困難だろう。輪郭をぼかし、見事にカモフラージュされる様子が目に浮かぶ
irodori military
〒270-0222 千葉県野田市木間ヶ瀬3646-19
URL:http://irodorimilitary.com/
ヘタレンジャー(店)
ヘタレンジャー(店)という店名は代表の原さんが米軍レンジャーを愛するがゆえ。カスタムBDU のクオリティはとても高く、男女ともにジャストサイズに作ってくれる。本誌で活躍中の一番星もヘタレンジャー製のコンバット鯉口シャツと腹巻リグを着用しているのだ。昨年からJäger craft design というギアブランドを立ち上げ、パーツ交換によって好みにセッティングできるプレートキャリアやチェストリグが人気を博している。Hinge バックルといった最新の部材を使うことで、使いやすさ、そしてオリジナル性を追求しているテーラーなのだ。
装備の似合う身体を目指してトレーニング中の代表・原さん。キレッキレの胸板に自社ブランドのアーマーを着る日も近い
人気のプレートキャリアを製作中。背面ジッパーを縫っているところ。ブラックは通常のラインアップにないオーダー品らしい
「イエーガー クラフト デザイン」というギアブランドを立ち上げ、様々に工夫をこらしたJÄGER Assault Systemをラインアップしている
ヘタレンジャー(店)
〒349-0111 蓮田市東6丁目
URL:http://hetaranger.cart.fc2.com/
x115x TAYLOR
x115xTAYLOR の持つ技術と情熱が詰まったXP10というフラッグシップモデルを作り上げた同社代表アノニマスこと黒木さん。インガさんとともにサバゲを楽しまれるため、ギアのサイズや装着感には並々ならぬこだわりがある。日本人の骨格にあわせて工夫されたストラップやハーネスはさすがで、これらを組み合わせたアーマーやチェストリグは一度装備してみればそのよさがわかる。FICTION WARRIORという架空装備の提唱者でもあり、最新の素材を惜しげもなく使ったギアはどれもスタイリッシュなだけでなく、戦う兵士にとっても理に適っている。
素敵なインガさんと2 人、徹底して国内生産にこだわるx115xTAYLOR。独創的だが理に適った装備にはファンも多い
インガさんが縫っているのはXP10 のカマーバンドだ。かなりの高額ギアだが人気も高い。ウルフグレーのオーダーがじわじわと増えているそう
ハイパロン素材にていねいにハサミを入れていく代表の黒木さん。その目に宿るのは職人の心意気
x115x TAYLOR
〒115-0042 東京都北区志茂4-1-17 高橋ビル1F
URL:http://an3.militaryblog.jp/
ミリタリーテーラーの詳細は、11月14日(水)発売の「ミリタリーギアカタログ2019」でもご紹介しています。
この記事は2018年11月号 P.140~141より抜粋・再編集したものです。