エアガン

2020/11/03

【前編】電動ガン購入時のギモンに答える!Q&Aコーナー

 

 電動ガンを初めて購入する方にとって、電動ガンの特徴や必要なもの、使用するうえでの注意点などわからないことだらけのはずだ。そこで電動ガンに対する疑問や不安を「月刊アームズマガジン」ライターのモロ☆が詳しく解説する。

 


 

Q:電動ガンの価格帯が知りたいです

 

A:低価格帯のスポーツラインで1万円台半ば~2万円台、スタンダード電動ガンは2万円~4万円程度、次世代電動ガンや内外装にこだわったモデルは5万円以上が一般的だ。機能やリアリティの追求度合いによって金額は変動するが、高ければ高いほどリアル、または高性能というわけでもない。価格を決めるのは、「どれだけリアリティを追求しているか」という要素と「性能をどれだけ追求しているか」の2点といえる。
 マニアックなモデルを心血注いでリアリティ溢れる再現度合いで作られたモデルは例え性能が低くても高額だし、電子デバイスなどで武装して性能を追求したモデルもまた高額になる傾向にある。

 

コスパ重視電動ガンQ&A 電動ガン購入時のギモンに答えます!

リアリティの追求と性能の追求が電動ガンの価格を決める要素だ

 

 

 

 

Q:樹脂製とは、どんな素材なの? また、耐久性はあるの?

 

A:樹脂製とは、いわゆるプラスチック製パーツのことだが、強度が必要な部品には最近では実銃でも使われるグラスファイバー(ガラス繊維入り樹脂)が使用されており、樹脂製でもかなりの強度を誇る。とはいえ、硬度が高い訳ではないのでぶつければ凹みができるし、無理な力が掛かれば破断する。ひと昔前の樹脂よりは強度もあり質感もリアルだが、金属を凌駕するほどの強度ではない。しかし、樹脂ならではの弾性や軽量に仕上がる点から、相対的に強度が高くなる場合もある。
 樹脂といえばチープでリアリティのカケラもないというイメージが付きまとっていたが、今では積極的に樹脂を使用することもあるのだ。

 

コスパ重視電動ガンQ&A 電動ガン購入時のギモンに答えます!

ナイロンファイバー樹脂が使われているCYMAのスポーツライン系電動ガン

 

 

 

Q:電動ガン購入時に確認した方がいいポイントは何ですか?

 

A:使用可能バッテリーは特に注意が必要だ。ニッカドやLipoといった種類はもちろんだが、特にLipoバッテリーは種類が多いので、入るモノと入らないものが存在する。似たようなサイズでも微妙に入らなかったりする場合もあるので、適合するバッテリーの種類は要チェックだ。
 特に最初の1挺は、その後のエアガン人生を左右するといっても過言ではない。性能や使いやすさはさておいて、まずは気に入ったデザインのものを選ぶようにしよう。構え方もままならない状態では、高性能なモデルを購入しても活かしきることはできない。購入したモデルを使用する理由は、一つでも多いほうがいい。

 

コスパ重視電動ガンQ&A 電動ガン購入時のギモンに答えます!

電動ガンの場合、購入する銃に適合するバッテリーを確認することが大切

 

 

 

Q:「スポーツライン系」って、具体的にどんな特徴のエアガン?

 

A:実際にアクティブに使用されることを想定し、リアリティや性能の追求はある程度に抑えられている代わりに価格も低く抑えたモデルだ。
 ほとんどのモデルに共通しているのは軽量であることと、割り切った作りであることだ。手にした時に感じるリアリティや再現性は低いが、サバイバルゲームなどで使用するのに必要充分な性能を有しており、価格の安さから心理的なハードルも低いので、特に初心者にお薦めできるモデルといえよう。中身はもちろん電動ガンそのものなので、カスタムベースにも最適だ。そもそも低価格なので、多少手を入れるくらいではさほど高額にならないのも魅力的だ。

 

コスパ重視電動ガンQ&A 電動ガン購入時のギモンに答えます!

スポーツライン系電動ガンは初心者とカスタムのベースガンとして最適

 

 

 

Q:初心者が最初に海外製エアガンを購入するのは避けたほうがいい?

 

A:ショップによっては注意書きとして「海外製エアガンは、自分で分解・組立が行なえる上級者向け」としているところがある。その理由は、海外製のエアガンは個体差が激しかったり、ノーマルのままでは性能が低いものも中には存在するからだ。そうしたモデルを手にしてしまった場合、自分で手を入れて修理や修繕を行なえるかどうかがカギとなる。
 すでにショップでカスタムされたモデルならいざ知らず、ノーマルの海外製電動ガンを初心者が最初に買うのは避けたほうがよいだろう。逆に、分解やチューニングが目的であれば海外製エアガン、特にスポーツラインは最適のベースガンといえる。
 とはいえ、今ではノーマルでも充分に使える海外製電動ガンは数多い。デザインに惹かれてしまった場合、性能や品質の不足分は「愛」でカバーするという選択肢もあるのだ。

 

コスパ重視電動ガンQ&A 電動ガン購入時のギモンに答えます!

海外製エアガンは個体によっては調整が必要なものもあるが、今では市販のままで使えるものも多い

 

 

 

Q:BB弾を発射させるにあたり、電動ガン本体以外に購入するもの(必要なもの)はある?

 

A:BB弾とバッテリーがあれば快調なセミオート・フルオートが楽しめるのが電動ガンの特徴だが、そのためにはバッテリーを充電する充電器も必要となる。使用するバッテリーの種類によって充電器も変わってくるので注意が必要だ。ニッケル水素バッテリー用の充電器でLipoバッテリーを充電すると、最悪発火事故の可能性もある。
 またゴーグルやシューティンググラスといったアイウエアも必ず準備しよう。たとえサバゲーでなくても、BB弾を発射する際にはアイウエアを装着することを常識にしておきたい。

 

コスパ重視電動ガンQ&A 電動ガン購入時のギモンに答えます!

バッテリーを充電する際には必ずそのバッテリーのセルに適合した充電器を使おう

 


 

 いかがだっただろうか。後編では「バッテリーやモーターの違いによって、弾速に変化はあるの?」「1度水没させて動かなくなってしまった電動ガンはもう復旧できないのでしょうか?」など、電動ガン全般の気になるギモンに答えていく。後編は11月4日(水)12時更新予定なので、ぜひチェックしてほしい。

 また、「月刊アームズマガジン2020年12月号」では「コスパ重視電動ガン」を特集している。初めての電動ガンをこれから選ぶ人や、コスパの良い電動ガンを探している人向けに、製品をピックアップしている。ぜひこちらもご購読いただきたい。

 

TEXT:モロ☆/アームズマガジンウェブ編集部

 


 

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この記事は月刊アームズマガジン2020年12月号 P.26より抜粋・再編集したものです。

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