2020/06/27
G&Gアーマメント「TYPE64 BR電動ガン」製品レビュー
リアルなディテールに最先端の電子技術を投入!
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
いまだに根強い人気を誇る64式小銃
多くの自衛隊マニアの期待を一身に背負っているG&Gアーマメントの電動ガンTYPE64 BR(64式小銃)。月刊アームズマガジン8月号で自衛隊の新小銃である20式小銃のレポートを掲載しているが、64式小銃が開発された時代とは大きく変わっていることを実感する。64式小銃は今となっては3世代前の小銃となったが、独特な設計思想が反映されたフォルムや小柄な日本人向けのデザインなど、他国の小銃にはない魅力が詰まっている。
G&Gアーマメントはそうした64式小銃らしさを巧みに再現。どちらかと言えばオリジナルデザインのイメージの強い同社だが、リアル志向の電動ガンも多数ラインアップしており、TYPE64 BRはそのフラッグシップモデルと言っても過言ではない完成度を有している。
レシーバー右側はコントロールレバー類が集中しており刻印などは入れられていない。エジェクションポートは上方に設けられている
レシーバー左側後部にある刻印。桜のマークに銃名、豊和工業のマーク、さらに製造年月は1980年8月と打刻されている
伏せ撃ち時にストック基部を握って撃つことを意識した直銃床型の木製ストック。納入時のようなツヤのあるカラーリングとなっている
リモコンで各種機能の設定が可能
TYPE64 BRの特徴はそれだけではない。電動ガンではもはや当たり前となりつつあるETU&MOSFETの採用に加えて各種機能の設定が専用のリモコンで行なえるのだ。
特にトリガーストロークの調整は画期的で、電動ガンではおそらく初めて導入されたはずだ。他の銃への転用も期待できる。実射性能も申し分なく電動ガンとしての完成度も非常に高い。
今回のTYPE64 BRの目玉がリモコンによって各種作動がコントロールできることだ。セミ、フル、バーストモード(3発、5発)、トリガーストローク(3段階)、AUGモード(トリガーを浅く引くとセミ、一気に深く引くとフル)、ギア比(13:1、16:1、19:1)が設定できる
64式の特徴であるセレクターレバーは最初は慣れが必要だが、慣れてくるとスムーズに切り替えできる。誤射しないためにも撃つ時以外はトリガーから指を離し、銃口を安全な方向に向けるように心がけよう
64式はバトルライフルのカテゴリーに分類されるが、ストックやグリップがスリムなためか同じカテゴリーのG3やFAL、M14などに比べて断然構えやすい
オールドスクールな外観とは裏腹に、エアガンとしての使い勝手、先進性もプラスしたTYPE64BR。G&Gアーマメントらしさが光る逸品だ。
DATA
- 全長:990mm
- 重量:4,000g
- 装弾数:90発
- 価格・発売日:未定
- お問い合わせ先:ホワイトハウス
TEL 03-3697-0212
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
撮影協力:ビレッジ2
この記事は月刊アームズマガジン2020年8月号 P.74~77より抜粋・再編集したものです。