2020/06/11
S&T「Kar98k Another Ver. エアコッキングガン」製品レビュー
使えるモーゼルKar98kがリファインされて登場
リアルさと実用性を兼ね備えた給弾システム
Kar98kはドイツが1930~1950年代まで制式採用していたボルトアクションライフルだ。前身のGew98から数えて100年以上の時を経た今でも充分に通用するボルトアクションライフルとしては完成されたモデルである。
これまでのS&TのモーゼルKar98kは大戦物のライフルとして非常に人気が高いモデルで、美しいリアルウッドのストックとメタル製の機関部が実銃の重厚な外観を忠実に再現したものだった。
今回のアナザーバージョンは同社のスプリングフィールドM1903と共用のマガジンとすることでより実用的なものになった。ホップもレバー式からスクリュー式になり、一度調整したホップが動いてしまったり誤作動を起こす心配もない。
ボルトストロークは短く操作性は抜群に良い。リアサイトベース側面からレシーバー中央にスコープマウントが移設され、別売の専用スコープが使いやすい場所に装着できる
マガジンは小型で携帯しやすい大きさになった。装弾数は25発と一般的なコッキングガンと同様の弾数となっている
専用マガジンはカバーを開放してから前方に滑らすようにセットする。マガジンのほとんどの部分がストック内に収まりロックが掛かればセット完了だ
リアサイトはオープン式のタンジェントサイト。跳ね上げると台座部分にホップ調整用のイモネジが隠されている
金属製レシーバーの上部にはナチスドイツの鷲の紋章と製造年が刻印されている
価格設定は木製ストック、金属レシーバーが標準装備されたものとしてはリーズナブルだ。実射性能に関してもこれまでのS&Tのエアコッキングガンと同等の性能を持っている。オプションでスコープの発売も予定されているので、スナイパーライフルとして使ってもいいだろう。
DATA
- 全長:1,090mm
- 重量:3,280g
- 装弾数:25発
- 価格:¥35,000
- お問い合わせ先:UFC
e-mail:wholesale@ufc-web.com
TEXT:IRON SIGHT/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2020年7月号 P.88~89より抜粋・再編集したものです。