ミリタリー
2020/05/01
【独占取材】陸上自衛隊AASAM18訓練隊レポート
国際的な射撃競技会に挑む
陸上自衛隊の精鋭シューターたち
選抜射手集団陸上自衛隊 AASAM18 訓練隊
オーストラリアで毎年春に開催されている豪州陸軍主催 射撃競技会AASAM(アーサム:Australian Army Skill at Arms Meeting)に向けて、陸上自衛隊は2012年よりAASAM訓練隊を編成している。その訓練内容や装備にはシークレットな部分が多く、本誌は長い期間の交渉を経てようやくAASAM18訓練隊の一部取材に成功した。
オーストラリアで激闘した世界18カ国の射撃集団
AASAMはオーストラリア国防軍が主催する実戦形式の射撃競技会で、1987年に開始されて以来通算31回開催されている。陸上自衛隊は2012年(平成24年)以降毎年参加しており、2018年に開催されたAASAM18には日本全国から選抜された代表選手、教官要員等を含めて20名が参加した。4月27日から5月11日までの期間中、オーストラリアビクトリア州パッカパンニャル訓練場を競技会場とし、世界18カ国の軍隊が集結して射撃競技を通じて激しくぶつかり合った。
AASAM18では狙撃の部と戦闘射撃の部の2つの競技部門が実施され、陸上自衛隊の日本隊が大躍進し狙撃の部で第1位(12カ国/18チーム)、戦闘射撃の部は第3位(18カ国/18チーム)と健闘。その高い射撃練度を世界にアピールしたのである。
TEXT:神崎 大
編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2020年6月号 P.24-25より抜粋・再編集したものです。