2020/03/21
再注目!今話題のコルトパイソンとは【実銃】
気まぐれに筆者が所有するコルトパイソン4inchを磨いていたら、アメリカからパイソン復活のニュースが飛び込んできた…! そこでこの傑作銃をレポートしよう。
丁寧に磨き込まれたガンブルーのボディはとろけるような妖しい美しさを放つ。メンテナンスフリーが重視される現代のリボルバーの中にあって、このようなガンブルー仕上げは今や記念モデルなど限られた製品のみとなってしまった。バレルのリブとアンダーラグもまた、美しいフォルムを作り出している。ちなみにパイソン(PYTHON)はフランス語の発音では「ピトン」で、ちょっとかわいく聞こえる
憧れの銃、コルトパイソン
最近リボルバーを撃つ機会は減り、このパイソンも「マグナムを撃ってみたい」という射撃初心者のためにたまに引っ張り出す程度だ。先頃、筆者が気まぐれにパイソンを取り出して磨きつつ、ふとこの銃について検索したところ、なんとコルトがパイソンを復活させるというではないか。偶然か虫の知らせか、そんなこともあって写真を撮りたくなり、久々に射撃場に持ち出すことに。
このパイソンと出会った頃、偶然コルトダイヤモンドバックにも出会い、即購入した。.22口径のミニチュアパイソンともいえるこの銃は、娘が6才の時に初めて撃った銃でもある。この2挺のシリアルナンバーから製造年月日を調べようと考えたところ、コルトのサイトで簡単に検索できた。そしてパイソンは1978年製、ダイヤモンドバックは1977年製と判明し、弟のような風体ながら意外にも製造年は古かったのだった。
左側のサイドプレートにはランパントコルトが刻まれ、シリンダーラッチが配されている。サイドプレートとフレームの隙間はダイヤモンドバックに比べタイトだ
装填されたカートリッジの弾頭がシリンダー前方から存在感をアピールしている
.357マグナムをシリンダーに装填したところ。カウンターボアードがないのでシリンダーからリムが飛び出ている
【アームズマガジンウェブ編集部レビュー】
伝説の存在ともいえるリボルバーであるコルトパイソン。まさかのリバイバルはショットショーでの大ニュースに挙げられる一件であろう。そのパイソンは、未だにその人気を保っている。今回はパイソンのディテールをお送りした。
本日17時に公開のパイソンレポート第2弾では、弟分であるダイヤモンドバックに焦点を当て、またコルトリボルバーのメカニズムに迫る!
TEXT&PHOTO:櫻井朋成(Tomonari SAKURAI)
編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2020年4月号 P.116-123より抜粋・再編集したものです。