エアガン

2020/02/20

【最新GUN事情・中編】スナイパーライフルの最新事情

 

毛野ブースカがアメリカ在住のリアルガンレポーターのSHINに、ガンやタクティクスに関する疑問、質問を聞いてみようというコーナー。今回のテーマは日本でも人気のあるカテゴリーである「スナイパーライフル」。アメリカにおけるスナイパーライフルの最新事情を語ってもらった。

 

【最新GUN事情・前編】スナイパーライフルの最新事情はコチラ!

 


 

【毛野】
 

ところで、スナイパーライフルとスナイパー技術がここ10年でどのように変わったのでしょうか。

【SHIN】

「感覚から科学へ」と進化した10年だと言えると思います。ベトナム戦争以降スナイパーはあまり出番がなくその技術は止まっていました。またベトナムでは見通しの悪いジャングルでの戦いが多かったためスナイパーの活躍の場は少なかったと言えます。ですが、アフガニスタン戦争を境に特殊部隊スナイパーはそれまで経験したことないような距離、環境での狙撃を要求されるようになり、それに合わせて装備と技術は一気に進化しました。

【毛野】
 

確かに今軍用のスナイパーライフルはバラエティに富んでいますね。

【SHIN】

スナイパーはある意味、ミステリアスな特殊で秘密の技術を持つ人物というように受け止められており、その技術は感覚を中心とした伝承、伝説的なものであったと言えます。それがここ10年間のスナイパーに必要とされた技術の進化により、科学へと昇華していきました。

【毛野】
 

科学というと電子機器などの併用が行なわれるようになってきたのでしょうか。

【SHIN】

その通りです。今のロングレンジ射撃はレーザーレンジファインダーによって射撃距離を確認し、ケストロル風速気圧計を使用して射撃感距離を確認し、これらのデータをバリスティックソフトウェアを使って修正量を計算し、ここで得られたデータをスコープへと入力して射撃を行ないます。

 

アプライドバリスティックスアプリケーション、シグ製レーザーレンジファインダー、ケストロル風速気圧計。

 

射撃前に風、気温、気圧などの情報を収集する。

 

【アームズマガジンウェブ編集部レビュー】

「感覚から科学へ」。その言葉を示すとおり、スナイパーライフルの周辺機器は進歩を遂げている。アナログからデジタルへの変遷は、スナイパーの世界でも起きているのだ。そしてその進歩を支えているのは、ある「競技」である。後編では、その競技について解説していただこう。

 

 

TEXT:SHIN、毛野ブースカ

PHOTO:SHIN

編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2020年3月号 P.148-151より抜粋・再編集したものです。

 

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