2019/12/11
ハンドガンの構え方【基本編】レディポジション
車やオートバイと同様に、銃にも正しい撃ち方が求められる。正しい構え方・撃ち方を行なわないと的に当たらないばかりか、他人に危害を加えてしまう恐れがある。しかし、おもちゃであるエアガンは実銃と違って威力も弱く、気軽に撃てるがゆえに、構え方・撃ち方に関して意外と自己流の方も多いのではないだろうか。ここでは実銃に即したハンドガンの構え方(基本編)を数回にわたって解説しよう。第9回はレディポジションだ。
第1回「ハンドガンの構え方【基本編】グリップの握り方」はこちら
第2回「ハンドガンの構え方【基本編】トリガーの引き方」はこちら
第3回「ハンドガンの構え方【基本編】サイティングの仕方」はこちら
第4回「ハンドガンの構え方【基本編】シューティングフォーム」はこちら
第5回「ハンドガンの構え方【基本編】シューティングポジション」はこちら
第6回「ハンドガンの構え方【基本編】アドミンロード」はこちら
第7回「ハンドガンの構え方【基本編】ホルスタードロウ」はこちら
第8回「ハンドガンの構え方【基本編】マガジンチェンジ」はこちら
「レディポジション」とは弾を装填した銃をホルスターから抜き、周囲に敵がいないか索敵しながら移動する、もしくは相手からの攻撃に備える待機姿勢のことだ。銃口の向きによって2種類に大別できる。それぞれメリットとデメリットがあり、シチュエーションに応じて使いわけるのがベストだ。また、どのポジションでも撃つ時以外はトリガーから指を離した状態を保つことだ。
銃口を上に向ける「ハイレディ(ハイポート)ポジション」。フロントサイトと目線を同じ高さにするのがポイント。銃を高い位置で保持できるため、オフィスや列車、飛行機など椅子や机が並んでいるシチュエーションで有効なポジションだ。
レディポジションの中でもっとも基本的な銃口を下に向ける「ローレディ(ガード)ポジション」。銃を保持する高さは対面する相手の足元を基準にする。つまり近距離だと銃口はより下を向き、遠距離だと水平に近いポジションになる。
ローレディポジションのひとつである「サルーポジション」。銃口は斜め前下方を向く。サポートハンド(この場合左手)を胸の前に添えて、サポートハンドの親指と人差し指の間に銃を持つ手を添える。その状態から腕を伸ばして構えると自然とツーハンドホールドで構えられる。また、相手が襲い掛かってきて銃を奪おうを試みた場合でも奪われにくい。CQBなど狭い場所や、部屋に突入する際、チームを組んで動く仲間との距離が近い場合に有効だ。
筆者がサバイバルゲームなどでよく多用するツーハンドホールド状態のまま銃を身体に惹きつけるポジション。銃口が正面を向いているので瞬時に構えやすいが、仲間がいる場合などはあまり好ましくない。
ハイレディポジションをさらにポジティブにした「テンプルインデックス」。片手で保持しながらこめかみの部分に銃をあてがう。銃口をより高い位置に保持できるため、写真のように仲間と行動する場合に安全性が高められる。(PHOTO:SHIN)
次回のハンドガンの構え方【基本編】は最終回。ワンハンドシュートについて紹介していく。更新日は未定だが、そう遠くない予定なので、ぜひチェックしていてほしい。
TEXT:毛野ブースカ
撮影協力:ビレッジ2