2019/12/14
【前編】女性のコンシールドキャリースタイル【実銃レポート】
米オクラホマ州では、この11月から21歳以上の住人ならば、許可証なしでもコンシールドキャリーが合法となった。CCWパーミット(許可)の発行数が1,800万件を超している昨今の米国、今回は、毎日ハンドガンを携帯している麗しき女性に登場いていただき、彼女が愛用しているCCW(コンシールド・キャリー・ウェポン)を紹介してもらった。
トリッシュ(パトリシアの愛称)は、カリフォルニア州北部で公務員として働く魅力的な女性だ。職業柄、ひとりで行動することも多いので、地元のシェリフに申請して8年ほど前からCCWパーミット(許可証)を取得している。いわばコンシールドキャ
リーのベテランだ。
Trish トリッシュ
麗しき女性だが、常に9mmサブコンパクトを携帯している。その腕前は折り紙付きだ。
彼女と出会ったのは、とある長距離ライフルレンジだった。聞けばシューティングは子供のころから好きで、ライフル、ハンドガンともに結構な数を所有しているのだという。この日、彼女が携帯していたのは、S&W M&P Shield(シールド)。ライトブルーベースのセラコートフィニッシュが鮮やかで、その場で彼女が気に入っている数々のガン話で盛り上がってしまった。
今回登場したガン。左上から時計回りで、S&W M&P9 SHIELD、SIG P365、GLOCK G43。
以下、女性のCCWについて、トリッシュに語ってもらった。
「女性のためのCCWね。OK、私の考えを話しましょう。私は基本的にひとりで車を使って街中を移動することが多いので、万が一のことを考えてCCWパーミットを取ることにしたの。私はTPOによってガンの種類だけでなく、キャリーの仕方も変えるの。基本は4オクロック(身体を上から見てへそ方向が12時、右真横が3時、後ろが6時となる)にIWBホルスターかポケットホルスターごと挟み込む。でも車を乗り降りする可能性が高い場合は、3オクロックかアペンディクス(右利きは1時から2時あたり)に装着ね。私は、CCWは身体に携帯するべきだと思っている。現時点で持ち出す機会の多いガンといえば、SIGのP365、S&WのM&P SHIELD、グロックG43の順ね。その理由も話すわ」
銃を抜くまでの一連の動きをシミュレーションしてもらった。
「あの男、ハンドガンを持っている!」
ターゲットからは絶対に目を離さない。
「それ以上こちらに来ないで! 近づいたら撃つわよ!!」
【アームズマガジンウェブ編集部レビュー】
このトリッシュ嬢、中々「ガチ」な女性のようだ。毎日携帯しているだけあって構えがしっかりしているだけでなく、ポケットを良く見るとナイフも携行しているのが分かる。様々なシチュエーションに対応するためなのだろう。そんな彼女が選択しているのは、どんなモデルなのだろうか?次回以降で、彼女のCCWをご紹介!
Text&Photo:Hiro Soga
編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2020年1月号 P.120-127より抜粋・再編集したものです。