実銃

2019/10/22

実銃レポート「Colt Combat Unit Rail Gun .45ACP&9mm」【中編】

コルト・最高峰の拳銃シリーズを実射!!

 

コルトのカタログモデルとしては、最高峰シリーズとなるのが「コルト・コンバット・ユニット(CCU)・レールガン」モデルだ。フルカスタム並みのフィーチャーと性能を持ちながら、その価格は約半分という、コルトのヤル気がひしひしと見える製品となった。中編では、このモデルのディテールをご紹介。

 

アウトラインを紹介!
「Colt Combat Unit Rail Gun .45ACP&9mm」【前編】はコチラ

 


通常分解。各部の工作精度がきっちり出ているのがよくわかる。

 

リコイルスプリング ガイドロッドはいらない。そう主張されているように感じてしまう。さすがフロントセレーションの重要性もわかっています。

 

 この.45ACPモデル、撃ちやすいのだ。もともと.45ACPの撃ち心地は重いなりにソフトで好きなのだが、ウチにある素のガバメントと比べると、このCCUは明らかにリコイルの角がさらにまろやかで撃ちやすい。これはトリガーガードの前にあるレール部分の重量配分と、最近のコルトが得意とする「ダブル リコイルスプリング」の恩恵だと思われる。

 

ガバメントモデル コルトオートマチックキャリバー.45というロールマークに、ランパンコルトロゴの刻印。

 

COLT COMBAT UNIT 9mm。初期ロットなので、ロールマークの書体、刻印の深さなど、いくつかの違いがある。

 

美しいチェッカリングが入れられたフロントストラップ。ハイグリップが可能なように、トリガーガード下が削り込まれている。

 

CCU9mm口径の撃ちやすさは、これはもう断トツで、10+1装弾数と相まって大いなる魅力だが、.45ACPの230グレインFMJの破壊力&貫通力には、やはりグッとくるものがある。以前ベテラン刑事であるディーン・カプート氏が言っていたが、ポリスの統計によると、分厚いアメ車のドアを貫通して、中にいる者にダメージを与えられるのは、.45ACPの230グレイン FMJか10mmオートの200グレイン FMJだけで、ほかのすべてのJHP(いわゆるホローポイント弾)では破片が抜けるくらいで、効果は心もとないという結果が出ているのだという。

 

【アームズマガジンウェブ編集部レビュー】

外観はほぼ同じCCUの.45口径モデルと9mmモデル。モダンなコンバットハンドガンらしいフィーチャーが魅力的なモデルである。とはいえ、スライドの刻印が醸し出すクラシカルな雰囲気もまたファンには堪らない部分であろう。明日公開の後編では、いよいよ両モデルを実射する。9mmと.45口径の違いも興味深い。

 

 

Text&Photo:Hiro Soga

編集部レビュー:アームズマガジンウェブ編集部

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2019年11月号 P.114-121より抜粋・再編集したものです。

 

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