2025年4月号

2025/02/28

マルゼン ワルサーPPK クラシック

 

マルゼンから2024年12月、ワルサーPPKガスブローバックのバリエーションとして“クラシック”が登場した。往年のPPKをイメージした製品で、ベークライト製グリップを彷彿させるマーブルパターンのグリップ付きだ。

 

 ワルサーPPKのグリップといえば、1960年代のモデルガン黎明期を生きた超オールドファンなら黒いプラスチックを思い浮かべるだろう。今では想像もできないような数が売れたMGCのタニオアクションPPKは黒いプラグリップが付いていたからだ。1964年頃の話だ。それをデッドコピーした丸郷商店と小茂田商店のPPKも同じだった。
1970年にMGCが出した改良型であるワッフェンSS PPKは、茶色のケミカルウッドグリップとなり、さらにライヒスアドラーとハーケンクロイツが付いたが、やはりPPKのグリップは黒いプラグリップという印象が強い。
 しかし実銃の場合、1930年代から45年までの戦前戦中型(Wartime)PPKの写真を見ると、その多くは茶色のベークライト(フェノール樹脂)グリップが付いている。その独特なマーブルパターン(水面に絵の具を垂らして作ったような大理石模様)がなんとも魅力的だ。またマガジンボトムは同じくベークライト製のフィンガーレスト付きと、それがないフラッシュフィット ベースプレート付きとがあり、PPKでフラッシュフィットマガジン付きはなかなか新鮮だ。
 マルゼンのガスブローバックPPKは、ロングセラーとなっているPPK/Sにアレンジを加えて2024年1月25日に戦後版コマーシャル仕様として発売されたものだ。これはブラックプラグリップ+フィンガーレスト仕様であったが、マルゼンはそのバリエーションとして、クラシックなマーブルグリップ+フラッシュフィットベースプレート仕様を新たに製品化し、PPKクラシックとして2024年末に販売を開始している。
 グリップとマガジンベースプレートが違うだけで、ちょっとクラシックな雰囲気が漂い、とても魅力的に感じる。このグリップはベークライト製ではなく、ブラウン樹脂で成形後にマーブル模様にエアブラシで塗装した特別仕様だ。したがってひとつずつパターンが異なり、同じ模様はない。
 現代のポリマーフレームピストルでは味わえないこの雰囲気は、往年のマスターピースだけが持つ魅力なのだろう。PPKが持っている奥深さを改めて感じた。

 

戦後にウルムに再建されたワルサー製を示す刻印。7.65mm仕様だ。右端にあるBundesadller(ブンデスアドラー)とNを組み合わせた刻印は、1990年まで西ドイツで使用されていたニトロプルーフマーク。

 

チェンバーのエジェクションポート部分には、ニトロプルーフ、MZ, そして鹿角(antler)を横にしたウルムのプルーフハウスを示すプルーフマークが並ぶ。MZの部分は本来、AからKの2文字を組み合わせた製造年下二桁を示すコードが打刻される部分だが、実銃ではないので実際には存在しない刻印のMZとしている。

 

ベークライト風マーブルパターンを再現した樹脂製ラップアラウンドグリップがクラシックなイメージを引き出している。

 

 

マルゼン

ワルサーPPKクラシック

 

全長:約158mm
重量:約370g
装弾数 18発
仕様:ガスブローバック 固定ホップアップ
価格:¥16,280(税込)
2024年12月24日発売
お問い合わせ先:マルゼン
 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

Gun Pro Web 2025年4月号

 

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