2025/01/25
FR F-1 / FR F-2 フランスの誇り高き狙撃銃
Fusil à Répétition modèle F1/modèle F2
FR F-1 / FR F-2
Photo & Report : Tomonari Sakurai 櫻井朋成
Gun Professionals Vol.3 (2012年6月号)に掲載
掲載時のペンネームはJean-Francois Dupontでした。
フランスの誇り高き狙撃銃

今回は前回紹介したMAS36の発展形のスナイパーライフル、FR F-1/FR F-2を紹介することにしよう。MAS36のアクションを利用したスナイパーライフルの開発は、1950年代なかばに開始され、1966年にそれがFR F1になる。
使用弾はMAS36と同じ7.5mm×54だ。この銃は、フランス外人部隊の第2パラシュート連隊による1978年のザイールでの活躍で一躍有名になった。
また、1976年、ジブチで起きた人質救出事件でもGIGNがこのスナイパーライフルを使用した。FR F2はFR F1の発展型で、NATO弾である7.62mm×51に改修したものだ。基本スタイルはMAS36のレシーバーとほぼ同じ物を使用している。
そのため、わずかなパーツを交換するだけでF-1からF-2に換装できる。1986年にF-1から交替し、現在、アフガニスタンに展開するフランス軍もFR F2を配備している。そしてフランス軍がすすめる未来戦士計画FELINでも各種センサー付きのオプティックサイトを搭載したF2が使用され、今後も継続して使用するようだ。
フランス軍はスナイパーライフルとしてはPGMも使用しているが、コストが高いため現在は導入が頓挫しており、そのためF2の寿命が伸びている。またフランス軍のスナイパーたちが信頼しているのはFR F2である。
今回テストに使用したモデルは、民間仕様で口径がオリジナルではなく第5カテゴリー属する7mm-08Remになっている。フランスではミリタリー口径でないボルトアクションライフルは、射撃クラブに属していれば誰でも面倒な申請などなしに購入できるのだ。
また、この銃を貸し出してくれた友人はパーツを揃えているためF1とF2のコンバージョンも楽しめる。実際にはバレルやレシーバーは共通だが、バイポッドの位置などが大きく変わるので、それぞれの持つテイストを感じ取ることはできるであろう。
一つお断りしておく。今回貸し出してもらったこのライフルのレシーバーとストックは、オーナーによって迷彩テープで覆われてしまっている。オリジナルは木製ストック、木製グリップに金属のレシーバーで、MAS36と同様であることをご承知いただきたい。
オーナーもできれば元に戻したいといっているのだが、粘着テープをはがすと、跡に残った糊のあとをきれにするのが大変そうなので、なかなか踏み切れないと言っていた。射撃は前回同様に私の所属するヴェルサイユの射撃場で行った。