2025/09/28
ハートフォード コルトM1877ライトニング 6インチ

ハートフォードから待望のライトニング 6インチモデルが登場する。.38口径のこのリボルバーに6インチバレルが付くとその印象は大きく変わり、とても新鮮だ。これでライトニングの基本バレル長はすべて揃うことになる。
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西部開拓時代の有名なリボルバーであるにも関わらず、コルト ライトニング(正式名称Colt New Double Action, Self Cocking, Central Fire, Six Shot Revolver)がモデルガン化されなかったのは、そのダブルアクションメカニズムが複雑で、亜鉛合金を用いて再現することが難しかったからに他ならない。もちろん同じ形のまま作ることはできる。しかし、それを正確に動かす調整は困難を極めたのだ。
スチールで作られた実銃のライトニングでも、製造と調整はかなり難しく、且つ壊れやすかったといわれている。一説には"gunsmith's favorite"(ガンスミスのお気に入り)とも言われていたらしい。調整が難しく、手間が掛かるから修理費用が増額となるからだと思われがちだが、実際は“ライトニングの修理を依頼すると高額な修理費用を請求するガンスミス”を暗に批判するような意味があったのだと思う。手間の掛かる作業を求められるガンスミスは実際のところ、“やりたくない”と思っていただろう。
であるにも関わらず、ライトニングは人気があった。1877年から1909年まで製造が続き、約166,8849挺も生産されている。1878年に登場したフロンティアダブルアクションが1907年までの間に51,210挺生産されたことと比べると、実に3倍以上だ。
壊れやすい(といわれている)のに人気があったのはなぜか。それに対する明確な答えはどこにも残されていない。そこで人気の理由を推測すると、この銃がコルトとして最初のダブルアクションであって新しさが感じられると共に、そのSAAを縮小したようなデザインの良さに、多くの人達が魅力を感じたからではないだろうか。
そんな魅力的なライトニングをハートフォードは2023年11月に発売した。最初は4.5インチモデルとしてだ。
実銃では壊れやすいといわれているダブルアクションメカニズムは、モデルガン化する上で設計変更をおこない、全く問題ない形にしている。

2024年4月にはシェリフズモデルの3.5インチと2.5インチが追加された。その後に4.5インチのオールシルバーが登場、同年秋にはシェリフズ2機種のオールシルバーが加わっている。
残すは6インチのみで、今年1月にはその試作品が公開された。これが出れば、ライトニングの基本的なバレルバリエーションが揃う。
そのライトニング6インチがいよいよ発売になる。1月公開の試作品は粉体造形によるバレルが装着されたものだったが、今回は金型で作られたHW樹脂(カルプ2211B)の試作バレル付きだ。まだバレルの刻印が入っていないが、ここまでくればほぼ完成形といえるだろう。
19世紀末期のアメリカで多くの人達を魅了したと推測されるコルト ライトニング、その6インチ仕様のモデルガンは10月発売の予定だ。

ハートフォード
コルト M1877 ライトニング 6インチモデル
全長:268mm
重量:550g(カートリッジ込)
装弾数:6発
仕様:7mmキャップ使用発火式モデルガン
価格:¥39,380(税込)
2025年10月中旬発売予定
お問い合わせ先:ハートフォード
Gun Pro Web 2025年11月号
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