2025/07/30
【NEW】トイガンラボ タナカ SIG P226 Mk25 Evolution 2 ALL HW
P226が登場して40年となったアニバーサリーイヤーに、タナカはP226のNAVY SEALs仕様をトイガン化し、Mk25エボリューション2 オールHWとして発売した。そのモデルガンとしての完成度、メンテナンスの容易さは特筆すべきものとなっている。
通常は発売直後のトイガンを詳しくご紹介するこのToygun Laboですが、今回は通常とは異なり、発売から約8ヵ月が経過しているこの製品を採り上げます。
Mkシリーズ
アメリカ海軍は伝統的に制式兵器や武器の名称に、モデルナンバーではなく、マークナンバーを使用するという。
M4カービンも、海軍が独自仕様で制式採用したものにはMk18のようにマークナンバーが与えられている。ハンドガンも同様で、ベレッタのM9はM9で、SIGのM18はM18だが、海軍の特殊戦軍などが独自に採用したものは、マークナンバーになる。
たとえばベトナム戦争期にSEALs(シールズ)で採用されたS&W モデル39のサプレッサー付きピストル、通称ハッシュパピーはMk22 Mod 0だ。そして1990年代、H&KのUSPをベースに開発された.45口径12連発のオートマチックが、デカさで良く知られたSOCOMピストルこと攻撃型拳銃Mk23 Mod 0。
一方、ベレッタM9が1985年に制式採用された際、訓練中にスライドの破損事故が発生したため、シールズは1988年に塩水対策でパーカーライジングされたSIGのP226をMk24として採用したとされる。
さらに、2006年に実施されたM9に代わるハンドガンの選定プログラムに提出されたH&KのHK45は、プログラム自体がキャンセルされたため採用されることはなかったが、グリーンベレーのインストラクターのケン・ハッカーソンと元デルタフォースのラリー・ヴィッカーズの意見を取り入れて改良されたHK45CT(コンパクトタクティカル)が2011年、海軍特殊戦司令部によってMk24 Mod 0として制式採用されたという。
その次に来るのがSIG P226の改良型で、2011年ころに採用されたというMk25だ。ナイトロンコートされたステンレス製スライド、ハードアナダイズドされたピカティニーレール付きフレーム、ナイトサイトなどを特徴とする。
その後、第4世代のグロック26がMk26として、グロック19がMk27として採用されたらしい。
ボクは、ベレッタM9が制式採用された頃は大のベレッタファンだったのだが、あまりに人気がありすぎたこともあり、徐々に興味がP226の方へ移行していった。当然、タナカのMk25はずっと気になっていた。しかもオールHW樹脂となればなおのこと注目せざるを得ないではないか。

ブローバックモデルガン
SIG P226 Mk25
エボルーション2オールヘビーウエイト
口径:9mm
全長:195mm
重量:696g
装弾数:15発
仕様:5mmキャップ火薬使用発火式
主要材質:HW樹脂+亜鉛ダイカスト
付属品:9mm快音Evolution.2発火カートリッジ5発
価格:¥49,500(税込)




ディテール
タナカのP226レイルドフレームEVO2フレームHWは2019年10月号でリポートさせていただいた。それをベースに開発されたMk25は、さらに模型としての完成度が高くなり、高級感も加わったような気さえする。特殊部隊の銃という先入観があるからかもしれないが。
手にすると、オールHW樹脂らしい重量感が伝わってくる。696gは実銃の7割ほどに相当する。やる気になれば、ブルーイングも可能だそう。
スライドの刻印はベースとなったP226レイルドフレームと比べると、書体が微妙に変わっていて、左側にはメーカー名とモデル名の横にシールズの制式サイドアームであることを表す錨マークがプリントされている。
メーカー住所等はスライドから消え、フレームの右側前方にある。P226レイルドフレームではドイツ製の刻印だったが、Mk25もドイツ製フレームの刻印にしている。ドイツの国名コード、DEの刻印もある。
そして、アメリカ軍全体で使用されているという装備品管理システムのコードを記したUIDプレートが付属する。同梱されている両面テープを使って自分でフレーム前方の左側に貼る。これは実際にアルミのプレートにセラコートを施したもので、リアルな上に耐久性が高い。これだけでも魅力を感じる人は少なくないだろう。もちろんここに記されたシリアルナンバーは、フレーム右側に刻まれたシリアルナンバーU824516と同じだ。





