2025/07/29
【NEW】ルガーLCRx 327 Fed Mag & LCP 380ACP【動画あり】
1.87インチバレルのルガーLCRxを手に入れた。それも327フェデラルマグナム仕様と来たもんだ。この弾はなかなか興味深い。この銃を大ベストセラーのLCP 380ACPとセットでご紹介させて頂こう。ルガーによるコンパクトポリマーガンの二重奏だ。
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LCRx & LCP
昨年の夏、自分は長年気に掛かっていたルガーのLCRを手に入れ、記事にした(2024年7月号)。それはハンマーが露出していたので正確にはLCRxであり、口径も22マグナムで、バレル長も2インチではなく3インチという変則状態ではあったが、ずっとスキップしていたわだかまりが消えて心が少し落ち着いた。
その22口径LCRxの原稿執筆中に、なんと知り合いから同じLCRxの327 FEDERAL MAGNUM(フェデラルマグナム)口径の2インチを譲ってもらった。さっそく自分は記事写真の添え物へ動員。来る時には来るもんだ。
で、だ。せっかく頂いたのだから327 FED MAGのモデルにもいつか日の目を見せてあげたい。どうせなら同社のLCPを手に入れて、小型ポリマー銃の合わせ技で出せたらなと考えていたら、今回LCPの安価な中古を運よく発見。めでたくリポートと相成った。
LCRx
先ずはLCRxから見ていこう。
2009年、樹脂製リボルバーの走りとしてLCR(Light Compact Revolver)が登場した時は、まさにセンセーショナルだった。
自分は同年のSHOT SHOWで手に取る機会があり、衝撃を受けた。革新、斬新、テクノロジーの塊。マテバのオートリボルバーは別にして、DA/SAのスイングアウトリボルバーが生まれて以来の久々の大変革じゃあるまいか。リボルバー党の自分としては、やってくれたぜと大感激だった。
成りはJフレームの小型サイズ。口径は38 SPLの5連発。ルガーの十八番とも言えるサイドプレート無しの一体成型フレーム(バレルアッセンブリー)は7000シリーズのアルミ合金で、そこへステンレスのシリンダーを備え、トリガーメカの一切を詰め込んだグリップフレーム(ファイアコントロールハウジング)が堂々の樹脂製。それこそ超軽量で小型。コンシール用には疲れず大助かりの一挺。
翌年にはS&Wがニューボディガード38を発表し、さらにトーラスも85 Protector Poly(プロテクターポリ)で追従して、遂にリボルバーも樹脂の時代へ突入かと思ったのだが、トレンドはそれ止まりだった。
当時すでにリボルバーは狩猟用の大型マグナムか、あるいは護身用の小型スナブノーズに市場が限定されており、大きな発展は期待できなくなっていたのだ。トーラスの樹脂リボルバーは、メインフレームまでもテンプラ構造にすることで分厚くオモチャっぽくなり、大口径のJudge Public Defender Poly(ジャッジパブリックディフェンダーポリ)まで出したものの、どうもパッとしないまま。またS&Wのニューボディガード38は画期的、かつ極めて優秀な新DAメカを備えつつも、口径やバレル長のバリエーション展開は皆無のまま、とりあえず生産だけが続いている状態。結局のところ、樹脂リボルバーの分野ではルガーだけが踏ん張り、気を吐いている状況だ。
そこで、今回ご覧のLCRxである。やっぱり3インチより、オリジナルの2インチが落ち着くねえ。
ハンマー露出のLCRxは2016年にお目見えしている。どっちかと言えば、自分はハンマー内蔵式が好きかな。用途から言ってもね。
38口径は5連発だったが、327 FED MAGのコレは6連発だ。また、フレームはアルミ合金ではなくステンレスに替わっている。滑り出しの38 SPL口径はアルミフレームで行けたが、357とか9mm等のパワフル口径のバリエーションでは強度を確保するためステンレスを採用している。なお、22LRおよび22マグナムでは引き続きアルミ合金だ。