2025/06/01
【NEW】トイガンラボ160 S&T ブローニングM1918A2 B.A.R. リアルウッド
ゴツいだけじゃない! 高精度な射撃が楽しめるLMG
トイガンラボNo.160
S&T ブローニングM1918A2 B.A.R. リアルウッド
くろがね ゆう
Text by Yuu Kurogane
Photos by Hisayoshi Tamai
分隊支援火器
B.A.R.といえば、オジサン世代以上の人たちには1960年代に放送されたTVドラマ『コンバット!』のカービーが思い浮かぶのではないだろうか。
サウスポーで、スリングを上手く使い、肘をちょっと高く上げて撃つ姿がカッコよく、シビれたものだった。
ボク的には、より強くB.A.R.が印象に残った映画もあって、それがスティーブ・マックイーン主演の『砲艦サンパブロ』(1966)。最初TVで観て、その後レーザーディスクを手に入れ、たしか名画座でリバイバル上映も観た。
スティーブ・マックイーンは身長177cmといわれているから決して小柄ではないが、スレンダーだったからか、B.A.R.がやたらゴツく見えた記憶がある。
どちらの作品でも、B.A.R.は頼もしく見えた。まさに支援する火器という感じ。
1970年代末にはモデルガンが発売されることになり、半金で予約したのだが、1年たっても発売されずキャンセルしたほろ苦い思い出もある。
その電動ガン、S&TのB.A.R.がいま目の前にある。お恥ずかしながら、ボクにとっては初B.A.R.。いまさらだが、デカい。120cmを超えるロングサイズで、重さは約6.5kgもある(A2の実銃は9kg弱)。これを軽々と振り回していたなんて!(『コンバット!』はアルミ製の空砲プロップだったという話もある)
圧倒的存在感。ツヤ消しの黒色仕上げが凄みを増している。手にすればちょっとカービー気分。肘を上げて構えてみる。おお、イイ感じだ。これぞB.A.R.。

G3電動ガン
ブローニングM1918A2(B.A.R.)リアルウッド
口径:6mmBB
全長:約1,210mm
重量:約6,470g
コネクタ形状:タミヤコネクター(対応:ミニorセパレートバッテリー)
装弾数:160発(ゼンマイ給弾式)
機構:可変ホップアップシステム、サイクル切り替え機能(フルオートオンリー)
対象年齢:18才以上
メーカー希望小売価格:¥78,100(税込)




インプレッション
S&TのB.A.R.はM1918A2だ。レシーバーにはニューイングランド スモールアームズの社名が刻まれていて、第二次世界大戦時に製造されたものであることがわかる。キャリングハンドルがあるので、後期生産型ということになるようだ。
メタルが多用されて重く、パーカライジング風のツヤ消しブラック仕上げとも相まって、軍用銃らしい存在感を放つ。それでいて全体に美しく仕上げられていて、本物の木製ストックが装着されていることでクラシックな高級感さえ漂う。実銃のM1918A2は1943年以降プラスチック製ストックに変更されたようなのだが、あえてリアルウッドバージョンとしたのはこの辺に理由があるのだろう。






細部もキッチリ作り込まれている。フロントサイトは実際にタブテイルスロットで入れられていて左右調整ができるし、普通なら省略するガスシリンダーチューブの小さなガス抜きのベントホールまで再現(凹みだが)されている。ガスレギュレーターには別部品としたガスシリンダーロックがあるし、チャージングハンドルにはボルトと一緒に動かないようにするスプリング入りのプランジャーがあり、セレクターにはセイフの位置に、不用意な作動を防ぐストッパーもある。とはいえ、このストッパーはほとんど干渉しないようになっていて、押し込まなくても解除することができる。
レバー類も良くできている。傷付くので試してはいないがないが、必要になったらこれらのレバーを使って実際に分解することができるらしい。
刻印は、レシーバー上面にモデル名とメーカー名、シリアルナンバーなどが正確にキレイに再現されている。ただそこ以外のプルーフマークなどは再現されていない。残念と言えばそれくらいだろう。
ストックにはモノポッド用の穴がある。そしてバットプレートにはショルダープレートが付いていて、これを起こすとトラップドアがある。改造型A2にはこういうタイプがあったらしい。ただ引いて開けるのではなく、スプリングが付いていて押し込んで開けるので、何か入れるにしてもちょっと使いづらい。
1つ気になったのは、リアルウッドのフォアアーム(S&Tではハンドガード)の側面に2つのねじがあること。実銃は側面前方に1つ、下面後方に1つのようなのだが、こういうタイプもあったのかもしれない。





