2025/04/01
亜米利加ガンショー徒然日記104 Kinston Gun Show編
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4年ぶりのガンショー
今月はKinston(キンストン)のガンショーを観た。
ココはかーなり久しぶり。久しぶり過ぎて、会場がどの辺だったか、どんな場所だったか全然思い出せなくて困った。ウェブサイトで確認すると、自宅から62マイル(約100km)、1時間ちょいのドライブらしい。場所はLenoir County Shrine Club…ダメだ、まだ思い出せない。とりあえず行ってみよう。
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土曜の朝、8時過ぎに家を出る。
爽やかな朝日の中を運転しつつ、頭の中は記事作りの悩みでいっぱい。ガンプロがWeb化され、どうにか第一弾の記事は乗り越えた。しかし乗り越えたと言っても、おっかなびっくりの及び腰。個人的には反省しきりであり、果たして読者の皆さんにどう受け取って頂けたのか、不安でしょうがないのだ。
紙媒体終了の無念は、もう言うまい。コレも一つの時代の流れだ。考えるべきは先の事。どんな記事を作って、どうお見せしていけば良いのか。古株の読者の方にも、新しい読者の方にも喜んでもらえるような記事作り…悩めば悩むほど悩ましい。
まあリポーターの仕事自体は、Web化されても以前とそんなには変わらないんですけどね。銃の写真を撮って、撃って、原稿を書くだけと言えばそれまでだ。けれど、変わらないなりにも、そこに厚みを持たせるとか、アプローチを変えるとか、できることは幾らもあるはずだろう。う~ん、読者の中で、「こんなアイデアはどう?」みたいなのをお持ちの方がいたら、是非とも私にこっそり教えて頂けたら嬉しいなあ、みたいなことを考えてるうちに現地へ到着。
到着したら、ああ思い出した。4年前位に一度来たけどあんまし面白くなくて、それ以後は敬遠してたんだ。しかし4年も経てば、変わり映えもあるだろうと中に入ったら、むむむ、コレはどうかなあ。会場が狭いところへもってきて、新品物のディーラーばかりの模様。たぶん前回もこのパターンで波長が合わなかったのだろう。
でもまあせっかく来たのだから、しっかり周ろう。
先ずは一発目、SIG SAUER P320-FLUX 9 LEGIONに目が留まる。拡張性の高いP320を、FLUX社のマシンピストル風シャーシに組んで発展させたPDW(パーソナルディフェンスウェポン)だ。スタビライジングブレイスもばっちり付いて、コレはカッコイイ。聞けばアフターマーケット物ではなく、SIGの純正とのこと。お値段は1,649ドルだ。
一昨年、ショルダーストックに指定されて拳銃ヘの装着が登録制(ショートバレルライフル)となったスタビライジングブレイスだが、その後、法令が撤廃。再び自由な使用が可能になった。手続きした人はきっと拍子抜けだったろうが、登録した銃には普通のストックも装着可能だから損はしていないはず(期間限定で費用は免除された)。自分は、登録し損なったがブレイス類は手放さなかった(所持は合法)。ああ良かった。また楽しめるってわけだ。

お次は、ブルパップのショットガン。GFORCE ARMSのGFY-1だ。マガジン式のセミオート12ゲージ。10連に5連を連結した恐ろしく長いマガジンがインパクト大。チョークシステムはMobil Chokeと互換で、製造はトルコのRadikal Armsが請け負っているらしい。この仰々しい成りで、たったの300ドルちょいという安さ。レヴューを観る限り悪くはなさそうだが、こんなの撃つ場所に困るよね。

新しめのリボルバーも二挺見る。一挺はKimberのDAリボルバーK6XSだ。K6Sのアルミフレーム版で口径は.38SPLオンリー。K6Sに比べてシリンダーのフルート加工が違い、バレルシュラウドのウインドウカットも粋。重量は201gほど軽く、お値段も300ドル以上安い679ドル。前々から狙ってるんだよね、コレ。どこかに中古が無いかなあ。
もう一挺は、HENRYのBIG BOY 357。フル重金属のDAリボルバーだ。いにしえのコルト ライトニングをチャーターアームズ風に仕立て上げた、正真正銘のゲテモノ銃。それがなんと810ドルだと。
HENRYはウエスタン系のリピーティングライフルが得意なメーカーで、このリボルバーもカウボーイアクションを狙ってるのは分かるんだけど、それが分からない人には単なるゲテモノにしか見えない商品。なんといってもコレ、スイングアウトシリンダー付きだ。リボルバーファンの自分でもちょっと無理。前述のKimberのほうが全然使えそうだし、魅力的だし、絶対に安いでしょう。

次に出たのはCZ だ。SHADOWがたくさん詰まったガラスケースがあった。価格帯は1,000ドルから2,000ドル。レギュラーモデルからダットサイト付きのコンパクトまでバリエーションも様々。大人気だよね、SHADOW。一挺くらい欲しいけど、懐具合がねえ。
それらに交じって、ダンウエッソンのDWXもあった。一瞬SHADOWの簡易版かと思わせといて、実はシングルアクションの多弾数オートだ。ダンウエッソンはCZの傘下に入って久しい。その流れの製品ってことだろう。こちらの価格もなかなかごっつい。4.2インチが2,159ドル、5インチが2,279ドル。まったく手が出ませんね。

さて、今回も例によって筆者の心をときめかすレトロ系の銃はただの一挺も見掛けないのだが、それらの末裔の姿はチラホラ。一個目は、RUGERの22オートMKⅣだ。ギトギトにドレスアップしたタクティカルモデル。コレはコレで撃ってみたいし、RUGERの22オートなら何挺でも欲しい。
二個目は、PPK/Sだ。最新のステンレスモデル。テイル部が長々と伸び、スライドの背面が妙にきつく波打っている。小綺麗ではあるけれど何処か締まりが無く、ワルサーらしい品もない。それが新品で1,000ドル越えだと。
そしてもう一挺、コルトのSAAだ。Nimschkeモデルというもの。大手ディストリビューターTALOが絡んだ500挺の限定品。ニッケルプレートのボディにほどほどの彫金が施されている。バレルは5.5インチ。なんと6,999ドルだってさ。税金も入るからえらい額。後で調べたら、Palmetto States Armory辺りでは4,000ドルで在庫あり。しかも元値は4,500ドルだと。あぶないあぶない。いづれにしても、今のコルトはイタリア製ってウワサも聞くし、そこまで出すなら多少くたびれた純正3rdを買ったほうが満足感が得られると思うんだけどね。探せば3,000ドルくらいで箱入りの美品が見つかるからさ。



編集部注:Louis Daniel Nimschke(ルイ・ダニエル・ニムシュケ:1832-1904)は19世紀のMaster Engraver(銃器彫刻師)で、これはそのニムシュケ コメモラティブ(記念)モデルですね。とはいっても、そんなに凄いエングレーブ加工が成されているようには見えません。なんたって500挺も販売するわけで、手彫りのはずはなく、単なるレーザー加工でしょう。
以上、ざっとこんなところだ。個人ブースはほぼ無くて、新品のディーラーばかり。買い物は辛うじてSIGのP320用モデュラーグリップを一個買ったのみ。このショーは、やっぱりダメかもなあ。4年後くらいに気が向いたらまた来ます。
今月の買い逃し
絶対高くて買えないんだけど、SIG SAUER P320-FLUX 9 LEGIONがクール過ぎる。FLUXのシャーシの中古を探し出して、自分で組むしかないか。

Toshi
Gun Pro Web 2025年5月号
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