2025/03/01
SHOT SHOW 2025 Report by Hiro Soga
こちらはリポーターHiro Soga氏によるSHOT SHOW 2025リポート。どちらかといえばマイナーメーカーをメインに21社の新製品を紹介している。小回りの利くマイナーメーカーだからこそ面白い製品が出てくる事がある。
今回紹介するメーカー、ブランド
Page 1 アトラスガンワークス, ワッチタワーファイヤーアームズ, ジェイコブグレイ
Page 2 リブフリーアーモリー, ZEVテクノロジー, キアッパ/チャールズ・デイリー
Page 3 ストライクインダストリーズ, ファイトライト, クリスUSA, カーボンリサーチ
Page 4 バイオファイア, ファルコア, HMディフェンス, ニモアームズ, バトルアームズ
Page 5 エアロプレシジョン, GIRSAN, HUXWRX
Page 6 マキシムディフェンス, バレット, MDT
*一部、Part 1と重複するメーカー、ブランドがあります。予めご了承ください。
アトラス ガンワークスは、2015年にカスタムコンペティションガンのガンスミスワークをスタートさせた。そして10年後の今では、2011スタイルガンのハンマーとシア以外すべてのパーツを自社生産する高級カスタムガンマニファクチャーとなっている。その価格は5,700ドルから8,000ドルとずば抜けて高いが、その精度、操作性、フィット&フィニッシュ等が高いレベルで調和している。
EOS 4.25

スティールフレーム+コマンダーサイズアルミグリップに、4.25インチのポーテッドバレルを組み合わさせたキャリー/コンペティションモデル。
EOSのスタンダードフィニッシュはブラックDLCだが、この2025年モデルはチタンカラーフィニッシュになっている。発注後の納期は概ね1年で、価格は$6,500だ。
NYX V2

4.25インチバレルに、フルサイズグリップを組み合わせた、いわばスタンダードモデルがニックスだ。グリップのサイドパネルが交換式になっており、太さをアジャストできる。操作してみるとアクションがウルトラスムーズであることに感動する。これはポーテッドバレルを必要としないシューター向けのモデルだろう。価格は$5,800。
EREBUS V2

アトラス ガンワークス最高峰のレースガンがエレバスV2だ。4.6インチバレルにチタン製コンプ、レースガンとして割り切っているので、前後サイトはない。その価格はなんと$8,000。最高峰モデルだけあって、そのアクションのスムーズさは、もはやシルキーだと感じる領域だ。
左:今年ATLAS GUNWORKSがリリースしたアルミ製グリップ。スタカートなど2011スタイルガンにフィットして、ハイグリップを実現してくれる。価格は、ビーバーテイル(セイフティ機能はない)、メインスプリングハウジング、マガジンリリースなどが付属して$600程だ。
右:このアルミ製グリップをスタカートPに装着した状態。
パーツの自社生産にこだわったマニファクチャーが、ワッチタワー ファイアアームズだ。その製品構成は、ダブルスタック1911ピストル、AR-15タイプライフル、ボルトアクションライフルと、多岐にわたっている。高品質高性能にこだわっているので、その価格設定もそれなりに高いが、品質に見合っているというのがユーザーの評価だ。
APACHE COMMANDER

今年の新製品は、アパッチのコンパクトモデルであるアパッチ コマンダーだ。コンプなしの4.3インチバレルにもフレームと同じPVDコーティングが施されている。グリップは軽量と堅牢さを兼ね備えたケブラー&カーボンファイバー製で、程よい表面処理でグリップ性を高めている。
APACHE

往年の名機アパッチヘリコプターからその名を拝借したモデルが、同社のフラッグシップであるアパッチだ。
4.6インチバレルにはコンプがセットされ、リコイルを抑える仕様だ。ストレートトリガーは3-4ポンド(約1,360g-1,814g)のタクティカルトリガープルにチューンされている。
スライド/フレームはやや光沢のあるブラック仕上げだが、操作系はブロンズカラーとなっていて、かなりファンシーだ。定価は3,999ドル。セミカスタム価格といえるだろう。ライフタイム保証が付いている。
DEMOLITIA

リミテッドエディションのフルサイズモデルとしてリリースされたのが、“デモリションランチ”とのコラボレーションモデル、デモリシアだ。5インチブルバレルにはV字方向に5個ずつのポートが開けてあり、リコイルを軽減している。操作系とバレル、マグファンネルはゴールド仕上げで、目立つ仕様だ。価格は$4,499とかなりのもの。
BRIDGER

今年の新製品ブリガーで、軽量かつ高精度、さらに剛性も高いハンティングライフルとして誕生した。今のところ口径は7mmPRCのみ、マズルには3ポートの自社製チタンコンプが装着されている。
ストックはマクミラン製マウンテントラッカーカーボンで、トリガーシステムには、Timney製ハンターエリートを採用している。定価は$6,499。
そのバレルは、22インチ、5R、1:8Twistライフリングの416Rステンレスバレルに複雑な切削加工を施し、チタンのスリーブをかぶせたもの。カーボンラップバレルと同等の重量で、より優れたハーモニクス(バレルのしなり)とヒートマネージメントを発揮して、精度も上がっているという。
RAIDER 15

“Spec-Ops Type 15”のスタンダードモデルとしてレイダー15がリリースされた。スタンダードとは言え、操作系はすべてアンビとなり、新デザインのハンドガードが装着されている。価格は$1,299と低く抑えられている。
2020年に彗星のようにガンマーケットに現れたメーカーが、ジェイコブ グレイだ。元々は、ボーイングやロッキードといったエアロスペース分野の精密OEMパーツのサプライヤーだったが、突如としてハイエンド2011スタイルピストルのマニファクチャーとして参入してきた。初代のTWC 9モデルはそれまで無名のメーカーとしては異例の$2,500のプライスタグに賛否両論だったが、今年のニューモデルは気合が入っている。
TWC HEX

ヘックスの名の通り、六角(ヘキサゴン)のCNCテクスチャーを施されたアルミグリップに、これもアルミ製のフレームを組み合わせ、ツインポートの4.25インチブルバレルを備えている。
その工作精度は高く、フィット&フィニッシュは申し分ない。アクションはスムーズかつ節度があり、サムセイフティには全くガタはない。価格は3,499ドルと強気だ。
V字方向のポートは大型で、実射に期待を膨らませてしまう。オプティック搭載はリアサイトを載せたプレートを用いて、1/3コウィットネスを実現している。
TWC BLACK

グリップ、フレーム、トリガー、ビーバーテールは、すべて7075アルミニウムのCNC削り出しだ。キャリーレディ(携帯用)と謳われており、4.25インチバレルを搭載、衣服に擦れにくい絶妙なグリップテクスチャーに好感が持てる。
すべてのジェイコブグレイ製品はライフタイム保証付きで、自信のほどが窺える。
このグリップチェッカリングは、一見滑りそうだが、握りしめると絶妙に掌に吸い付いてくる。またフロントストラップの中央が微妙にフラットになっていて、ホルスターからドロウする際、この形状が握りやすさを高めるのに貢献しているのだ。
JG10

強度アップを計算された絶妙な切削加工による上下レシーバーを持つ.308Win口径のAR10スタイルライフル。その工作精度の高さが光る。
JG9

JG9は、8.5インチバレルの9mmピストルだ。重量6.5ポンド(2,948g)と決して軽いわけではないが、上下レシーバー共に7075-T6ビレットからの削り出しで、高い加工精度を持ち、サブMOAのグルーピングを保証している。