2019/08/28
祝優勝! G&G ARMAMENT WORLD CUP 2019
エアソフターの頂点を目指す競技会
台湾のエアガンメーカー・G&Gアーマメントが主催する「G&G ARMAMENT WORLD CUP 2019」の最終戦が、2019年7月20日(土)と21日(日)、台北の花博公園争艶館で開催された。
この大会はエアガンを用いたCQB射撃競技を中心とし、25カ国から予選を勝ち抜いた計34チームが参加。大会規模や選手レベルの高さから、エアソフターの頂点を決める競技会といっても過言ではないだろう。
そして日本からはA(女子)、B(男子)の2チームが参戦し、日本Bチームが総合1位で優勝するという快挙を成し遂げた。本誌取材班がその模様を捉えたのでお伝えしていこう。
JAPAN‐A TEAM
ウピウピ隊でおなじみ正田美里選手(左)と福澤美紗乃選手(右)
JAPAN‐B TEAM
圧倒的な強さを見せた近藤悠馬選手(左)と渡辺 匠選手(右)
使用銃はイコールコンディション
競技ではM.E.T.ターゲットと呼ばれる電子標的を撃つ。使用銃はアサルトライフルがCM16 SRS電動ガン、ハンドガンがGTP9ガスブローバック。イコールコンディションとするため、大会運営から貸与された銃のみ使用できる。
ハイレベルな競技内容
競技は1チーム2名のバディで行なわれ、第1~5の各ステージで得点を競う。厳格なルールや難易度の高さから各ステージでは失格が続出。Aチームは第1ステージを落としてしまったものの、第2から第4ステージは健闘。一方Bチームは各ステージで着実に好タイムを獲得していった。
STAGE 1
10mダッシュで往復し、息が乱れているところでM.E.T.ターゲットを撃ちタイムを競う。男子Bチームは他チームを圧倒する速さで最高得点を獲得した。
STAGE 2
スナイパーとスポッターで役割分担し、遠距離ターゲットを狙撃しダミー人形を救助するミッション。なお、この後STAGE 3、4も続けて行なわれる。
STAGE 3
赤枠で指示されたシューティングエリアから射撃するステージ。姿勢やポジションに制約がある中での射撃を強いられるが、男子Bチームは最高得点を獲得。
STAGE 4
4つの部屋にマンターゲットが配され、3分以内にルームクリアリングしていくミッション。時間内にターゲットをすべて排除できなければ失格となる。
STAGE 5
CQBシューティングの集大成ともいえるステージ。4分以内に5つのエリアに配された60のターゲットを撃つことになるが、ルール上の制約(射撃してはいけない場所など)がより多く課せられ、もっとも難しいステージとなっている。日本Bチームはここでも鮮やかなチームプレーを見せてくれた。
日本Bチーム優勝!!
丁寧かつ大胆なプレーで日本Bチームは総合優勝を果たし、トロフィーや賞状、そして優勝賞金10,000ドルを獲得。選手たちが喜びの涙を見せ、思わずグっとくるシーンもあった。
写真は左から福澤選手(Aチーム)、亀滝監督、近藤選手(Bチーム)、渡辺選手(Bチーム)、正田選手(Aチーム)。おめでとうございます!
女子部門優勝はチリCチームが獲得
大会翌日には各国選手団およびG&Gアーマメントの代表が台北の中華民国総統府を表敬訪問した
TEXT:アームズマガジン編集部
取材・写真協力:G&G ARMAMENT、WH TRADE
写真:松下大介、横島正力、アームズマガジン編集部
この記事は月刊アームズマガジン2019年10月号 P.122~128より抜粋・再編集したものです。