2019/07/12
タナカ「S&W M19 2.5インチ コンバットマグナム ヘビーウエイトVer.3ガスガン」製品レビュー
名銃M19にガスガン最新仕様のスナブノーズ登場
●携帯しやすいコンバットマグナム
1935年、当時最強の拳銃弾として開発された.357マグナム弾。しかし最初に作られたレジスタード・マグナムは大型のNフレームを使っていたため重くかさばり、携帯にはちょっと不便だった。そこで1955年、有名なボーダーパトロールで作家でもあったビル・ジョーダンの勧めに従って、ひと回り小さなKフレームを使った.357マグナム弾用のリボルバーが作られた。
それがのちにM19と呼ばれることになる名銃、コンバットマグナムだ。多くのバリエーションが作られたが、基本バレル長は2.5インチ、4インチ、6インチの3種だった。中でも2.5インチはフレームがラウンドバットで携帯性に優れ、映画でもよくショルダーホルスターに入れられて登場した。
丁寧に仕上げられた美しいマズル部。ラウンドクラウンをみごとに再現
携帯に適したラウンドバットグリップ
シリンダーは1982年以降のカウンターボーアードが廃止されたタイプを再現
●2.5インチスナブノーズもVer.3化!
タナカは先月の4インチモデルに続き、2.5インチもVer.3化する。4インチが制服警官のイメージが強いのに対して、2.5インチは私服の刑事が携帯しているイメージが強い。有名な映画では『ダーティハリー2』(1973)でハリーの上司が持っていたし、『ビバリーヒルズ・コップ』(1984)でも主人公と組むタガート巡査部長が持っている。
バレル左にSMITH & WESSONのメーカー名。1982年以降のバレルピンなし仕様
トレードマークはサイドプレートに特注の刻印を入れるため、1980年頃に左に移動されたとされる
Ver.3化によりリアル刻印になったのはもちろん、細部のディテールアップでリアルな外観となり、ガスの気化効率アップと剛性の見直しで射撃性能も大幅にアップしている。さらにはHW樹脂とグリップ内のウエイトで、構えた時のバランスも実銃に近づけられている。ぜひアップサイドダウン・ショルダーホルスターで抜き撃ちにチャレンジしてほしい。
※写真は試作品です。量産品とは細部が異なる場合があります
DATA
- 全 長:202mm
- 全 高:150mm
- 全 幅:37mm
- 重 量:650g
- 装弾数:13発
- 価 格:¥24,800(7月中頃発売予定)
- お問い合わせ先:タナカ
TEXT:アームズマガジン編集部
PHOTO:須田壱(スタジオゼット)
MODEL:野々宮ミカ
HAIR&MAKE UP:伊達美紀
撮影協力:BRAVE POINT 上福岡店
この記事は月刊アームズマガジン2019年8月号 P.85より抜粋・再編集したものです。