エアガン

2025/10/27

旧東ドイツのMPiシリーズを電動ガンでリアルに再現「LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン」

 

初の電動ガン化となる東ドイツのAKクローンモデル

 

 東西冷戦期に旧ソ連を中心として結成されたワルシャワ条約機構に加盟した東ドイツやルーマニア、ユーゴスラビア、ハンガリーなどの東側諸国でAKシリーズのクローンモデルが多数製造された。冷戦崩壊後、そうしたクローンモデルが旧ソ連製や中国製、北朝鮮製と混じって第三国に輸出され、各地の紛争で使用された。2003年に勃発したイラク戦争以降、民間軍事会社の隊員たちが独自にカスタムした通称モダナイズドAKのベースになったのは旧ソ連製ではなく東側諸国のAKクローンモデルが多かった。

 

LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン

 

 今回LCTエアソフトからリリースされるのは、AKクローンモデルの中でも有名な東ドイツ製MPiシリーズの5.45mm×39弾仕様である。意外にもファクトリーメイドでMPiシリーズが再現されるのは初めてだ。

 

LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン
ショートバレルのマズルにはAKとして小さ目なスリット型のフラッシュハイダーが装着されている

 

LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン
ショートバレルにあわせてガスブロックの形状も変更されている。ガスブロックとハンドガードの中間地点にバヨネットラグが追加されている

 

LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン
レシーバー右側のセレクターポジションマークは「∞」(フルオート)と「1」(セミオート)になっているのがMPiシリーズの特徴

 

LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン
レシーバー左側にはシリアルナンバーが施されている

 

LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン
通称「イースト・ジャーマン・パターン」と呼ばれるサイドフォールディングストック。バットプレートに向かって湾曲しているのはストックを折り畳んだ状態でもセレクターレバーが操作できるようにするため

 

 LCTエアソフトと言えばAKシリーズの電動ガンで知られており、リアルさでは定評がある。LCTエアソフトはこのモデルを再現するにあたりヨーロッパにて実銃のデータを採取。それを基に電動ガン用にアレンジして新設計パーツを多数製作するというコダワリ。各部の刻印はもちろん、アッパーとロアハンドガードはベークライトで製作。ワイヤータイプのサイドフォールディングストックは折り畳み可能。新型ホップチャンバーが採用されており実射性能も申し分ない。

 

 

LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン
ハンドガードは本家旧ソ連よりも早く樹脂製が導入された。LCTエアソフトは側面に滑り止めが施されたハンドガードをベークライトで再現

 

LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン
滑り止めがコーナーに設けられたMPiシリーズのグリップ

 

LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン
スケールのいちばん左下に「K」の刻印が刻まれたリアサイトとリアサイトブロックを新規製作

 

LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン
モダンAKシリーズの象徴であるレシーバー左側のサイドマウントベースも新規製作

 

LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン
レシーバーカバーを外すとバッテリーコンパートメントにアクセスできる。接続コネクターはT型を採用

 

LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン
従来型に比べて微調整可能なロータリータイプの新型ホップチャンバーが標準装備されている

 

LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン
マガジンは通称「赤マガジン」と呼ばれるAK74スタイル。装弾数は130発

 

 細部に至るまでリアルに再現されたこのモデルは、AKコレクターだけではなくイラク戦争時のPMC隊員のスタイルを再現したい方にもお薦めだ。

 

LCTエアソフト MPi-AKS-74NK 電動ガン

 


 

LCTエアソフト
MPi-AKS-74NK 電動ガン

 

DATA

  • 全長:612mm/827mm(ストック展開時)
  • 重量:3,400g
  • 装弾数:130発
  • 価格:オープン
  • お問い合わせ先:プラウダ

 

※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2025年12月号に掲載されたものです。

 

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