2019/06/02
アローダイナミック「ベルグマンMP18電動ガン」製品レビュー
短機関銃の祖形とされるMP18が電動ガンで登場
●サブマシンガンの原点
アローダイナミックはAKやM4といった現用品以外にも近年ではBARやVz26などノスタルジックでマニアックな電動ガンにも力を入れている。今回モデル化されたMP18は専用のボックスマガジンを持つ派生型であり、その後の後継モデルにも採用された馴染み深い外観を持つ。ライフルスタイルの木製ストックにレシーバーの組み合わせはクラシックサブマシンガンの王道だ。特徴的な横から挿入するスタイルのマガジンも再現されている。
フラッシュハイダーの類はなく、多数の放熱穴が開いたバレルジャケットを装備する
ベルクマンの最大の特徴は横向きのマガジンスタイルだ。給弾不良の原因になるのでフォアグリップのように握るのは避けた方がいい
●専用メカボックスを採用
内部メカに専用ギヤボックスを使用しセミ・フル切替可能。バージョン2のパーツを使用しているとのことなのでカスタムする楽しみもあるだろう。空撃ちでは若干サイクルが遅く感じられたが、実射してみると不満を感じるようなほどではない。横向きのマガジンの調子もスプリングテンションが効いていて、最終弾までキチッと撃ち続けられた。剛性の高さとバレルがバレルジャケットで固定されているお陰で集弾性も標準以上だ。
ホップダイヤルにはエジェクションポートから簡単にアクセス可能だ。HOPチャンバーも横向きでセットされている
仕上げが美しい木製ストックを標準装備。バッテリースペースはストック内でバットプレートを回転させるとバッテリースペースが現れる
本体の左側がセレクターレバーで、右側のレバーがセーフティレバーだ。チャージングハンドル操作を乱暴に行なうと、同じく右側にあるセーフティレバーが動いてしまうので注意が必要だ
サブマシンガンの原型と言われ、要望が高かったにもかかわらず今までモデルアップされてこなかったMP18を待っていたファンも多かったことだろう。愛でるも良し、フィールドで暴れまわるも良しのMP18は買いの1挺だ。
DATA
- 全 長:825mm
- 重 量:3,800g
- 装弾数:180発
- 価 格:オープン
- お問い合わせ先:キンワ
e-mail:sales@kinwa-co.jp
TEXT:IRON SIGHT
この記事は月刊アームズマガジン2019年7月号 P.68より抜粋・再編集したものです。