エアガン

2025/05/20

ガスブローバックガンP320フルサイズの特徴に迫る! 東京マルイ「ガスブローバックガン P320フルサイズ」

 

 今年で63回目を迎えた静岡ホビーショーが5月14日(水)~17日(日)にかけてツインメッセ静岡で開催された。

 ここでは今回初お披露目されたP320フルサイズの特徴について詳しく解説する。

 

 

ガスブローバックガン P320フルサイズ

 


 2017年にM9に代わってアメリカ軍の制式拳銃として採用されたM17/M18のベースとなったP320フルサイズがガスブローバックガンとして登場する。実銃のP320フルサイズ(以下P320)の特徴はFCU(ファイア・コントロール・ユニット)を中心に、グリップ、スライド、バレルが自由に組み替えられるモジュラーシステムを採用していることだ。実銃の場合、シリアル(ユニーク)ナンバーが施された「フレーム+グリップ+機関部」が銃本体と認定されており、それらを組み替えることはできない。しかしP320はFCU(=機関部)にシリアルナンバーが施されており、FCUが1つあればグリップやスライド、バレルをユーザーサイドで組み替えられ、フルサイズからコンパクトまでスタイルチェンジできる。この高いモジュラリティこそアメリカ軍が求めていたものであり、他銃にはないP320の大きなアドバンテージである。
 東京マルイはP320のモジュラーシステムを忠実に再現。FCUは内部機構などエアガン向けにアレンジしつつ実銃に近い形状を再現。さらに実銃同様にテイクダウンレバーを外すだけで工具を使わずにフレームから取り外し可能。アンビコントロールレバーや多数の別体パーツ、実銃と同じテイクダウンレバーの安全機構を再現するなど、かつてないほどリアリティにこだわっている。

 機能面でもハンマーのローラーが露出せず、コッキング時にフレーム内部に収まる(=FCUの上面とツライチになる)インナーハンマー方式、ダイキャスト製ピストンにFCU側と篏合するレールが設けらた新開発レールドエンジン、直径15mmの大口径ピストン、アウターバレルティルトアシスト機構を採用。エッジの立ったシャープなスライドの造形、ガバメントと同じグリップアングルを持つ日本人でも握りやすいグリップ、スムーズなスライドアクションとメリハリのあるトリガープルなど、従来モデルとは一線を画す出来映えとなっている。価格、発売日ともに未定。

 

ホワイトドット入りの前後サイトともに完成状態では見えない部分の形状から装着方法まで再現。スラントしたカットが特徴なスライドの素材は強化樹脂を採用予定

 

フレーム右側のスリットから見えるFCUのユニークナンバーは1挺ずつ異なるナンバーがレーザーマーキングされるとのこと

 

従来モデルではオミットされがちだったスライドとアウターバレルの同時後退距離(開放と閉鎖のタイミング)が正確に再現されている

 

アウターバレルティルトアシスト機構の採用によりスムーズで確実なアクションを実現。アウターバレルがしっかりティルトしているのがわかる

 

スムーズな引き心地ながらもハンマーがダウンする(シアが切れる)タイミングが掴める実銃に近いトリガーフィーリング

 

実銃同様の構造を再現したアンビマニュアルセーフティはメリハリのある操作フィーリングが味わえる。アンビスライドストップは剛性感の高い一体型

 

エキストラクター、エキストラクタープランジャー、エキストラクタースプリングガイドは別パーツで再現

 

モールドではなく別パーツで再現されたスライドリアキャップとロアハウジングの分割ラインは実銃同様。スライドリアキャップの着脱方法も実銃と同じ

 

特徴的な前後左右四面のハイグリップパターンを再現。通常のシボとは異なり金型にレーザー加工で彫り込まれている

 

リップ部分がリアルに再現された専用マガジンの装弾数は26発。オプションで32連のロングマガジンが用意されるとのこと

 

マガジンを装填した状態ではテイクダウンレバーが回せない実銃同様の安全機構を再現。また実銃と同じテイクダウンレバーの回転角(125°)も忠実に再現されている

 

実銃同様のプロセスでフィールドストリップできるだけではなくFCUも工具を使わずにテイクダウンレバーを外すだけでフレームから取り出せる

 

ダイキャスト製ピストンに篏合レールを取り付けることでFCUとブローバックエンジンの位置関係にズレが生じない新開発レールドエンジンを採用。さらに直径15mmの大口径ピストンが採用されている

 

熟成されたダイヤル式の可変ホップアップシステムを採用。フィールドストリップせずにエジェクションポートからアクセスして調整できる

 

アウターバレルをショートリコイルさせたところ。アウターバレルがしっかりティルトしているだけではなくショートリコイル時のアウターバレルの移動距離が他銃に比べて長いのがP320フルサイズの特徴

 

P320フルサイズの最大の特徴であるFCU。実銃同様にフレームから外せるだけではなく細かなパーツの形状に至るまで実銃の雰囲気に近づけられている

 

ピストンストロークを確保するためにハンマーやローラーが露出しない東京マルイ初のアンダーハンマー方式を採用

 

アンダーハンマーはスライド後退時にピストン下部に設けられた突起に引っ掛かってコッキングされる。FCUと噛み合うスライド側のパーツはすべて金属製で構成されている

 

ぱっと見ではどことなくP226の雰囲気を雰囲気を残さしている。G17やガバメントなどに比べてやや大きい印象を受けるが、グリップは非常に握りやすく、トリガーの位置やトリガーリーチも適切でコントロールしやすそうだ。重量感、前後バランスも良好で、早く実射してみたい

 

 

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

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