効果テキメン!精密インナーバレルの組込みカスタム
電動ガンの内部カスタムで最もお手軽で効果がわかりやすいのがカスタムインナーバレルへの交換だ。ここではカスタムインナーバレルとして長い歴史をもつKM企画のTNパーフェクトバレルを紹介する。
今回用意したKM企画のTNパーフェクトバレル。写真下から185mm(¥5,940)、247mm(¥6,160)、300mm(¥6.930)
TNパーフェクトバレルは厳選された真鍮材を使用。表面に耐摩耗性と自己潤滑性に優れて汚れが付きにくい「特殊テフロンコーティング」を施し、内径6.04mmを基準に内径誤差が極めて少ないインナーバレルに仕上げている。さらにホップ窓は浸没型放電加工機を使用して1本1本丁寧に仕上げられている。各機種にあわせて長さが豊富にラインアップされているのも魅力だ。
テーパー加工されたマズル部分。内径は6.04mmで表面は「特殊テフロンコーティング」が施されている
飛距離や命中精度に影響を与えるチャンバー側のホップ窓は浸没型放電加工機によって仕上げられている
今回用意したTNパーフェクトバレルを組み込んでテストするにあたりホップクッションもKM企画の「ウレタンクッションラバー」を用いた。グリーン=ソフト、ブルー=ミディアム、ブラック=ハードとなっており3個セットで¥660
組込み&実射テスト
今回はC.A.T.のVersatile-8 AR(インナーバレル長200mm)に組み込んで実射テストを行なった。上の画像は組込前ノーマルでの結果。集弾性は97mm、10発の平均初速は87.4m/s(0.76J)。なお集弾性はすべて20mで計測する
まずは銃本体からインナーバレルを取り出し、ホップチャンバー後部にあるクリップを抜いてホップダイヤルを外す
ホップアームを固定しているピンを抜いてホップアームを取り出す
インナーバレルを固定しているU字状のストッパーを外してホップチャンバーからインナーバレル&チャンバーパッキン、ブレ止めの真鍮製リングを取り出す
インナーバレルにホップチャンバーを組み込む際、インナーバレル下部の溝とホップチャンバー内側にある縦長の突起をあわせる
ホップチャンバーの表面に薄くグリスを塗布する
ホップクッションにグリスを薄く塗ってからホップアームに付けると落ちにくくなって作業しやすい
ホップクッションがズレたり落ちないように注意しながらホップチャンバーにホップアームを組み込む
ホップダイヤル、ホップダイヤルを固定しているクリップを元通りに組み込めば完成だ
TNパーフェクトバレル(185mm)を組み込んだ結果。集弾性は65mm、10発の平均初速は87.2m/s(0.76J)となった。ノーマルより長さが短いにもかかわらず集弾性がアップして初速の低下もなかった
TNパーフェクトバレル(247mm)を組み込んだ結果。集弾性は75mm、10発の平均初速は94.5m/s(0.89J)となった。ノーマルに比べて初速が大幅にアップしているので、初速調整をすることをお薦めする
TNパーフェクトバレル(300mm)を組み込んだ結果。247mmの結果を踏まえて、300mmについては事前に初速調整を行なった。集弾性は64mm、10発の平均初速は94.2m/s(0.89J)となった。組み込む際は必ず改正銃刀法の規定値内のパワーになるように調整すること
- 分解を行なうとメーカーやショップの保証は一切受けられなくなります。
- トイガンをカスタムする場合は、改正銃刀法の規定値内のパワーにしましょう。カスタムした場合は必ず弾速測定を実施し、規定値内にパワーがあることを確認しましょう。
KM企画
TNパーフェクトバレルシリーズ
※記事中の価格表記は掲載時点でのものであり、特に記載のない限り税込みです。また、物価や製造コストの上昇、為替レートの変動により記事中に記載の仕様、価格は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2025年5月号に掲載されたものです。
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